今季の見どころは? トップリーグ2016-2017プレシーズン座談会 1
ポーコック、福岡、藤田…有力新加入選手多数パナソニック 8月26日に開幕するジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017。 有力な新戦力も多数加わった王者パナソニック。4連覇の可能性は?
photo by Kenji Demura ──今シーズンのトップリーグは、8月26日の金曜日に東京・秩父宮ラグビー場でパナソニック - ヤマハ発動機(19:30)、大阪・ヤンマースタジアム長居でサントリー - 近鉄(19:30)の2試合同時での開幕となります。 4連覇を目指すパナソニックにはFL/NO8デービッド・ポーコック(豪州代表、ブランビーズ、フォース)、福岡堅樹(日本代表WTB)、藤田慶和(日本代表WTB)というビッグネームたちが新たに加わって、いったい誰が試合に出てくるのか予想が難しい豪華な陣容。 大西さんもかつてヤマハ発動機でゴールキッカーとしても活躍(06~09年)しましたが、五郎丸という絶対的な存在がいなくなることはチームにかなりの変化をもたらすと思いますか? 大西 新外国人のファンデンヒーハー(FB/WTBゲラード=ブルズ、ストーマーズ、マンスター)もゴールキックがいいようですが、確かにキッカーが変わる影響はどうなるのかは注目すべきだとは思います。 村上 確かに、開幕節でヤマハ発動機がパナソニックを破る波乱を起こせるのかは、どんなシーズンになっていくのかを占う上で重要な意味を持つと思う。 ──五郎丸という絶対的なキッカーの不在はありますが、ヤマハ発動機は強力FWを核にしながら戦っていくチームだけに、まずはFW戦でいかに優位に立てるか。 大西 毎試合、48時間前のメンバー発表が楽しみ。 村上 今回はいったい誰がWTBで先発するんだとかね(笑)。 開幕戦でパナソニックと対戦するヤマハ発動機はFW戦で優位に立ちたいところ
photo by Kenji Demura 沢木監督一流主将の新体制が機能するかサントリー ──今シーズンは大阪でも同日の同時開幕になります。 大西 やはり精神的支柱であるFLジョージ・スミス(元豪州代表)が帰ってくるのが大きい。クリスチャン・リアリーファノ(豪州代表SO=ブランビーズ)という司令塔も来ますし、外国人のプラスアルファが大きい。元々、日本人のポテンシャルは高いですし。 ──エディー・ジョーンズHCの下で日本代表スタッフを務めた沢木敬介監督体制になって、なんとキャプテンには2年目のSH流大を指名。昨シーズンは9位と不本意なシーズンとなりましたが、新しいチームに変わらなければならないという意思が感じられる気がします。 大西 SHのポジションには日和佐(=篤)もいますし、その中で流をキャプテンに選んだということは、よほどそのキャプテンシーを高く評価してのことでしょう。今シーズンだけではなく、中長期的にチームを引っ張っていってくれる存在として期待している面が強いかもしれません。 サントリーの新主将に指名されたSH流のキャプテンシーにも注目だ
photo by Kenji Demura 村上 サントリーは沢木さん体制になって、エディーさんからの流れを変えていくような気がします。そこがどうなるのか。スッとうまく機能するのか、少し時間がかかるのか。 ──そのサントリーを迎え撃つ近鉄ですが、ここも大西さんが長らくプレーしたチーム(09~13年在籍)。 大西 アンソニー・ファインガ(豪州代表CTB=ブランビー、レッズ)、クリス・フェアウアイ サウティア(豪州代表CTB=レッズ)の2人が入りますが、ファインガの方は日本のトップリーグにすごく合う選手。 ──真面目なハードワーカーですよね。 大西 がんばってタックルに行き続ける、近鉄に合った選手。ヘッドコーチ目線で言うなら、欲しい選手ですね(笑)。 村上 新しく坪井章監督になって「ムーブファースト」というテーマを掲げて、全体にリアクションが速くなっている。 大西 セットピースもすごく良くなっていて、宗像サニックス戦(6月25日=19―7)でも圧倒していた。 村上 サントリー - 近鉄はジョージ・スミス対タウファ統悦(元日本代表FL)の同級生対決でもある。 (以下、連載第2回=7月22日掲載 に続く) もう話が止まらない。村上氏(左)と大西氏
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