セカンドステージ・第2節 グループB マッチサマリー(NTTコミュニケーションズ 16-47 リコー)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 16-47 リコーブラックラムズ セカンドステージ・第2節 グループB セカンドステージ第1節で敗れた者同士の戦いは、リコーブラックラムズがHB陣の好リードから5トライを上げ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスを圧倒した。 キックオフ直後、ラックサイドを潜ったリコーSH山本昌太がそのままゴールまで一直線に走り切り、いきなり先制した。天理大出身の新鋭はこの日、素早いパスや正確なハイパント、また機を見てのサイドアタックでチャンスを作り出し、マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。リコーはその後も優位に試合を進め、21分には敵陣10m付近でキックをキャッチしたNo.8コリン・ボークが鮮やかなDGを決める。NZマオリや7人制NZの代表歴を持つこの28歳も、多彩なキックやランニングスキルを発揮し、この日の勝利に貢献した。 前半を16-9とリードしたリコーは、後半4分にPGを加えた後の10分、敵ゴール前のラックからSO河野好光が2人飛ばしてスペースに放ったパスを、WTB小松大祐主将がうまく拾ってトライした。 リコーは、日本代表LOマイケル・ブロードハーストを後半途中まで温存しての勝利に、「ファーストステージでなかなか勝利に結び付かず失いかけた自信を、今日は取り戻した」(小松主将)。その一方、「大敗」と表現した林監督は、「チームに力がない。経験不足からプレー選択や局面での判断ミスがあった」として、「判断やスキルに関しては1週間では変わらない。メンタルの持って行き方だと思う」と次節クボタ戦への決意を語った。 ● 記者会見ダイジェスト ●
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 林雅人監督(右)、石神勝ゲームキャプテン 林雅人監督 「こんにちは。ご覧の通りの大敗で、ファーストステージで上に行けなかった悔しさを晴らしたいと臨みましたが、チームの力がなく、結果として、純粋にそのまま点差に表れてしまったと思います。しかし、これからも試合は続きますので、今日の敗戦を生かせるよう練習していきたいと思います」 ──スタート時のキャプテンは? 「栗原大介でした。試合前、我々は判断基準を示すだけ、決めるのは選手と打ち合わせてありました。もし、自分がピッチに立っていたとしても、同じデシジョンをしていたと思います。ただ、プレーの選択に関しては経験不足かなと思います。我々のコーチング不足も含めてですが。ラグビーの試合は、結局スキルに尽きると思いますが、その際にメンタルと力が必要です。ギリギリの勝負の所での様々なプレーの判断が重要で、今日で言えばスクラムであれだけ押しても相手に出てしまうとか、ここという時にコントロールできない判断ミスがありました。また、自陣から回してツイランギがノックオンするなど、メンタルなところで力がなかったと思います」 ──スクラムは? 「途中でうちの入りが良くて押してしまって、相手のフリーキックになったことがありました。一旦止まろうとしてからすべてスクラムが暴れてしまいました」 ──次の試合に向けて? 「クボタさんは強い相手です。どうもっていくか考えています。ここで若いコーチなら、練習の量を上げてコーチは満足、選手は疲労というパターンになります。どうコントロールするかですね。1週間ではスキルは変わりませんから」 石神勝ゲームキャプテン 「チームとして、リコーさんのアグレッシブさを受けてしまって、後手後手になってしまったと思います。残り試合がありますので、良い練習を重ねて準備したいと思います」 ──スクラムのコントロールは? 「僕は最初から組んでいないので、難しいですが、自分たちは距離を取って組みたいとアピールしたが、少しコントロールされるスクラムを組んでしまったと思います」 リコーブラックラムズ 神鳥裕之監督(右)、小松大祐キャプテン 神鳥裕之監督 「まず、久しぶりの秩父宮で、リコーファンの応援ありがとうございました。セカンドステージ初戦は厳しい結果になりましたので、後がない、背水の陣で臨みました。選手たちが良くやってくれたという一言に尽きると思います。ここまで力を出し切れる選手たちに感謝したいと思います」 ──今日のゲームプランは? 「まず、セットピースの強さがNTTコムさんにはありますので、十分警戒していました。そこで、まず、しっかりやれることが原点で、小松はじめスピードランナーを生かすという、このチームを作った時のプランに立ち返って、できるだけボールを外に動かすことに、この1週間取り組んで来ました」 ──優勝がなくなってモチベーションは? 「モチベーションの持って行き方は難しいものもあります。チームとして、日本選手権に出て、Aでやっているチームに勝つことをモチベーションにしています」 小松大祐キャプテン 「本日はありがとうございました。正直、皆さんが思っている以上にホッとしています(笑)。チームとして自信を失っていましたが、ゲームに出ていないメンバーがトレーニングを続けてくれて、自信を付けることができたと思います。試合を通じてセカンドステージでの上位進出を目指して頑張りたいと思います」 ──モチベーションは? 「練習は良い雰囲気でできています。しかし、結果が付いてこないことから、チームとしてこれで良いのかと疑問も生じていました。ウィンドウマンスで、チームで話し合った結果が今日の自信につながったと思います」 マン・オブ・ザ・マッチはリコーブラックラムズ、山本昌太選手
NTTコミュニケーションズの斉藤展士選手が「リーグ戦100試合出場」達成
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