昨シーズンは、近鉄ライナーズ(9位)、ヤマハ発動機ジュビロ(11位) と下位にとどまったが、今シーズンに入って開幕以来2連勝と好調な両チームの対戦、ともに3勝目を挙げてさらに勢いに乗りたいところ。
試合は、前半3分からいきなり動き始める。近鉄、ハーフウェイ付近ラックから展開し9→10→13とつなぎ最後FLレプハ・ラトゥイラが左中間に飛び込みトライ、GKも成功して7-0と幸先の良いスタートを切る。しかし、ヤマハも負けるものかとばかりに、7分、連続攻撃、最後ラックからNO.8モセ・トゥイアリイが強引に持ち出しトライ、7-7と試合を振り出しに戻す。さらに、ヤマハは18分にFB五郎丸歩のPGで加点し、7-10とリードを奪う。その後しばらくヤマハの接点での優勢が続くが、その流れを変えたのが近鉄LOトンプソンルーク、相手ボールキャリアーにからみターンオーバーすると、近鉄は22mライン近くまで攻め込み、23分、ラックから左展開、最後14番から12番CTB大西将太郎にわたりトライ(ゴール)、14-10と逆転、この後両チーム一進一退の展開でこのまま前半は終了した。
後半先手を取ったのは、ヤマハ。前節、後半半ばまでペナルティを侵さず、ディシプリンの高さでファンをうならせた近鉄も、4分にこの日6つ目となる反則を犯すと、ヤマハ迷わずPGを狙い、14-13と1点差に追い上げる。しかし、この頃から近鉄の前に出るDFが機能するようになり、ヤマハの攻撃の芽をことごとく摘むようになると、20分までに近鉄は3PGを成功させ、23-16とじりじりと点差を拡げる。
そして、32分、近鉄のDFで、ヤマハ、ポイントを下げ続けられる中、苦し紛れのパスアウトを近鉄20番SH北村一真がインターセプトし、60メートル近くを独走して中央にトライ、30-16として勝利を大きく引き寄せた。この後近鉄は、焦って反則を繰り返すヤマハの隙に乗じて相手陣深く攻め込み、39分に4トライ目となるダメ押しのトライを10番SO重光が挙げ35-16で勝負を決めた。
試合後の会見でヤマハの清宮監督は、開口一番、DF側に回った時の近鉄のブレイクダウンでの健闘がこの試合の全てだと語ったが、その近鉄DFの要として活躍したCTB大西選手がMOMに選ばれた。
デフラグビー国際親善試合第二戦
日本選抜 vs オーストラリア選抜
(この試合についてはこちら、第一戦についてはこちら)
オーストラリアのキックオフで始まったこの試合、立ち上がりから日本が優勢に試合を進めたが、オーストラリアは、30分あたりからBKのラインブレイクをきっかけにペースを掴み、前半終了までに立て続けに3トライを挙げ、0-21で前半を折り返した。
後半に入っても、前半終盤からのオーストラリアの勢いはとまらず、さらに4トライを加え、0-47で勝利を収めた。ピッチのどこからでも攻めてくるオーストラリアのパス・アンド・ランニングラグビーが日本を圧倒した試合だった。
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