開催日 | Kick Off | Host | Visitor | 会場 | |
---|---|---|---|---|---|
2/1(土) | 14:00 | パナソニック ワイルドナイツ | 55-15 | 東芝ブレイブルーパス | 秩父宮 |
2/2(日) | 14:00 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | 19-27 | サントリーサンゴリアス | 秩父宮 |
[特別編「プレーオフトーナメント セミファイナル」(2/2)]
サントリーが神戸製鋼の挑戦をはねのけV3に王手
近鉄とトヨタ自動車が快勝でワイルドカード2回戦へ
![]() |
後半22分、NO8小澤のトライ(写真)で逆転したサントリーが王者の勝負強さを見せてファイナルヘ |
2日、東京・秩父宮ラグビー場でプレーオフトーナメント セミファイナル第2試合、サントリーサンゴリアス - 神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦が行われ、後半25分のNO8小澤直輝のトライで逆転したサントリーがロスタイムのダメ押しトライで神戸製鋼を引き離して27-19で勝利。トップリーグ3連覇に王手をかけた。
「まさにファイナルという試合。なぜ勝ったのかは、正直よくわからない。少し運が良かった」
試合後の記者会見で勝利監督であるはずのサントリー・大久保直弥監督がそう語ったとおり、最後まで勝利の女神がどちらに微笑むかわからない熱戦となった。
立ち上がりペースをつかんだのは神戸製鋼。前半7分にしっかりフェイズを重ねた後、SO正面健司が相手DFのギャップを突いて先制トライ。
18分にWTB塚本健太の好走からFLジョージ・スミス、30分に大久保監督が「個人で突き破る力を持っている」と評価するSO小野晃征と、サントリーが連続トライで逆転。
神戸製鋼も前半終了間際にLOアンドリース・ベッカーがトライを返し、14-12とサントリーの2点リードで、勝負は後半へ持ち越された。
後半5分にサントリーがCTBニコラス ライアンのPGでリードを広げた後は、再び神戸製鋼が攻め続ける展開に。
何度もFW陣がトライラインに迫ったが、サントリーも「(リーグ戦最終節の)ヤマハ戦の時にモールでトライされたので、絶対取られたくなかった」(LO真壁伸弥主将)という王者の意地で守り切るシーンが続く。
サントリー側に出たシンビンによる一時的退出を生かすかたちで、後半22分に神戸製鋼がCTBジャック・フーリーのトライでいったんは試合をひっくり返したが、最後は王者らしい勝負強さを見せたサントリーが今季初先発のNO8小澤のトライで再逆転。
ロスタイムにPGを狙ったCTBニコラスのキックから最後は途中出場のPR石原慎太郎がトライを加えて神戸製鋼を振り切った。
「勝てるチャンスがあったのに、自分たちのミスで手放した」
FL橋本大輝主将の無念の表情でそう総括したとおり、勝負どころでのプレーの精度の差が勝敗を分けるかたちとなった。
一方、愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場で行われたワイルドカードトーナメント1回戦では、近鉄ライナーズが41-25でキヤノンイーグルスを、トヨタ自動車ヴェルブリッツが32-17でリコーブラックラムズをそれぞれ破り、2回戦に駒を進めた。
(text by Kenji Demura)
![]() |
前半終了間際のLOベッカーのトライなどで王者を追い詰めた神戸製鋼だが、あと一歩及ばず |
![]() |
|
ワイルドカードT1回戦。近鉄は41-25でキヤノンを下し、2回戦に駒を進めた |
|
![]() |
|
前半だけで3トライを奪い、リコーを圧倒したトヨタ自動車が32-17で快勝。ワイルドカード2回戦へ |
[特別編「プレーオフトーナメント セミファイナル」(2/1)]
攻守に東芝を圧倒したパナソニックがファイナルへ
WCではNECとヤマハ発動機が2回戦進出決める
![]() |
NO8ホラニの先制トライ(写真)を皮切りに8トライを奪ったパナソニックが東芝を圧倒してファイナルへ |
1日、東京・秩父宮ラグビー場でプレーオフトーナメント セミファイナル第1試合パナソニック ワイルドナイツ - 東芝ブレイブルーパス戦が行われ、計8トライを奪ったパナソニックが55-15で大勝。
2季ぶりにファイナルに勝ち上がった。
「この2週間、相手どうこうではなく、自分たちのアタックとディフェンスにフォーカスして準備してきた」(中嶋則文監督)というパナソニックは立ち上がりから攻守に東芝を圧倒。
開始3分にバックス陣の判断のいい素早いパス回しから、大外にいたNO8ホラニ龍コリニアシが左隅に飛び込んだのを皮切りに、同13分にSH田中史朗、26分にFB笹倉康誉と前半だけで3トライ。
ハーフタイム直前に1トライを返されたものの、後半も開始早々に東芝フォワードにモールで攻め込まれたピンチを凌いだ後は、「ここ数年の中で一番楽しくプレーできている」というSOベリック・バーンズの的確なキックも冴えまくったパナソニックが5トライを重ねて、最終的には40点差をつけて快勝した。
「ひと言で表現するならパナソニックが強かった。セットプレーでも、ワン・オン・ワンの部分でも」
東芝・和田賢一監督も脱帽するしかなかった総合力を披露したパナソニックが、三洋電機時代の2010-2011シーズン以来となるトップリーグ制覇に王手をかけた。
尚、同日に大阪・近鉄花園ラグビー場で行われた、ワイルドカードトーナメント1回戦では、共にセカンドステージを上位グループ(グループA)で戦ったNECグリーンロケッツとヤマハ発動機ジュビロが、それぞれクボタスピアーズと豊田自動織機シャトルズに快勝。2回戦に駒を進めた。
(text by Kenji Demura)
![]() |
強みであるはずのFW戦でも完敗した東芝。日本選手権でのリベンジのチャンスは…… |
![]() |
|
ワイルドカードT1回戦。WTB釜池の先制トライを皮切りに6トライを重ねたNECがクボタに47-10で快勝 |
|
![]() |
|
あと一歩で4強入りを逃したヤマハ発動機は豊田自動織機に対して完封勝利(46-0)でWC2回戦へ |