開催日 | Kick Off | Host | Visitor | 会場 | |
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8/30(金) | 19:00 | サントリーサンゴリアス | 32-6 | NTTコミュニケーションズシャイニングアークス | 秩父宮 |
8/31(土) | 17:00 | リコーブラックラムズ | 27-27 | コカ・コーラウエストレッドスパークス | 秩父宮 |
8/31(土) | 17:00 | ヤマハ発動機ジュビロ | 38-28 | クボタスピアーズ | キンチョウ |
8/31(土) | 18:00 | 神戸製鋼コベルコスティーラーズ | 28-26 | NECグリーンロケッツ | 神戸ユニバー |
8/31(土) | 19:00 | 東芝ブレイブルーパス | 10-8 | キヤノンイーグルス | 秩父宮 |
8/31(土) | 19:00 | 近鉄ライナーズ | 0-46 | パナソニック ワイルドナイツ | キンチョウ |
9/1(日) | 17:00 | NTTドコモレッドハリケーンズ | 29-7 | 九州電力キューデンヴォルテクス | 豊田ス |
9/1(日) | 19:00 | トヨタ自動車ヴェルブリッツ | 21-18 | 豊田自動織機シャトルズ | 豊田ス |
[9月1日]
最後の7分で15点! トヨタ自動車が豊田自動織機に逆転勝ち
NTTドコモは九州電力を攻守に圧倒して開幕白星スタート
第1節3日目は愛知・豊田スタジアムで計2試合が行われた。
昨季は開幕から11連敗と厳しいシーズンを過ごしたNTTドコモレッドハリケーンズが、今季はいきなり開幕初戦で白星を挙げた。
「フィジカルとDFを強化のポイントにしてきた」(下沖正博ヘッドコーチ)というNTTドコモだが、この日目立ったのは守るだけではなく、自陣からでもどんどん攻めて行く積極的なスタイル。
前半12分に九州電力キューデンヴォルテクスのキックを自陣深くで処理したFBリアン・フィルヨーンがカウンターを仕掛け、最後は大きくゲインしたNO8箕内拓郎からCTB中矢健につないで先制。
24分にも自陣での相手ボールラインアウトを奪った後、再び箕内が九州電力ゴールに迫り、CTB清瀬岳大がトライを奪うなど、計5トライを重ねた。
前述のフィルヨーンだけではなく、評判通りに密集での仕事人ぶりを披露したFLハインリッヒ・ブルソー、後半37分にトドメのトライを挙げたWTBシレリ・ボンボなど、大物新外国人選手もすっかりチームにフィットしている印象。
攻めだけではなく、守りでもトライセービングタックルを決めたり、相変わらずの存在感を見せ続けた箕内などのベテラン勢も健在ぶりを披露。
「ドコモさんの素晴らしいラグビーに完敗」と、九州電力・平田輝志監督を脱帽させる圧倒的なパフォーマンスで、過去2シーズンからは大きく成長した姿を披露した(最終スコアは29-7)。
中京圏を中心に活躍するアイドグループのSKE48のメンバーも応援に駆けつけた第2試合のトヨタグループダービーは、最後の最後まで手に汗握る好ゲームとなった。
今季3シーズンぶりのトップリーグ昇格を果たした豊田自動織機シャトルズは、トヨタ自動車ヴェルブリッツのフィジカルなラグビーに一歩も引かず、常に前に出るDFとSOマーク・ジェラードの繰り出すロングキックによるエリアマネージメントで後半30分過ぎまでトライを許さない堅守ぶり。
攻めてもキックをうまく使ったクレバーな攻めで、WTB朝見力弥が2トライを奪い、試合終了7分前まで18-6とリード。
7000人が集まった豊田スタジアムは金星が近づくにつれ騒然とした雰囲気となったが、後半33分、36分とトヨタ自動車が連続トライを奪い18-18の同点となり、最後はロスタイム寸前に途中出場のSO黒宮裕介が決勝PG。
最後の7分間で15点を奪ったトヨタ自動車が辛くも逆転勝ちを収めた。
予想外と言っていい苦しいスタートとなったトヨタ自動車の廣瀬佳司監督は「セットプレーでプレッシャーをかけられなかったし、ミスも多かった」と反省しきり。
中5日で臨む次戦の王者サントリー戦に向けては「気分を切り替えてチャレンジしていく」ことが重要であることを強調していた。
◎今日のマン・オブ・ザ・マッチ
朝見力弥(豊田自動織機WTB)
「最初のトライは狙いどおりで、2本目はラッキー。試合に出てチームに貢献できているのは嬉しいが、次は勝ちゲームでマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるようにしたい」
(text by Kenji Demura)
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ベテランNO8箕内の活躍もあって、NTTドコモが九州電力に快勝 |
TOYOTAダービーはトヨタ自動車が辛くも逆転勝ち(写真は敗者ながらMOMに選ばれた豊田自動織機WTB朝見) |
[8月31日]
パナソニックが近鉄を零封してパーフェクトスタート
東芝がキヤノン、神戸はNECに辛勝。ヤマハも1勝目
第1節2日目は東京、大阪、神戸で計5試合が行われた。
大阪・キンチョウスタジアムの第2試合に登場したパナソニック ワイルドナイツは、自陣からでも積極的に攻めてくる近鉄ライナーズのアタックに対して、しっかり前に出てプレッシャーをかけていくチームDFが完璧に機能。
「パナソニックのプレッシャーは想定以上のものだった」(近鉄CTB森田尚希副将)という近鉄が攻めながらおかしたミスに乗じて確実にスコアを重ね、計6トライ。46-0で完勝した。
新主将としての初戦を完璧な内容で乗り切ったHO堀江翔太は、試合後「守りに対しては意地があるんで、0点に抑えられたのは良かった」とホッとした表情を見せながら、「まだまだアタックもDFも伸ばしていける部分がある」と、さらなるチームの成長にも手応えを感じている様子だった。
同・第1試合は風下の前半クボタスピアーズにリードを許した(ハーフタイムのスコアは20-21)ヤマハ発動機ジュビロが、後半26分までに18点を加えて38-28で逆転勝ち。
「後半は危なげなかった」(ヤマハ発動機・清宮克幸監督)
東京・秩父宮ラグビー場の第2試合では、前半13分までに2トライを挙げて主導権を握った東芝ブレイブルーパスに対して、キヤノンイーグルスもブレイクダウンでの攻防で互角以上の戦いを見せて善戦。後半27分のWTBハビリロッキーのトライで2点差に迫ったが、あと一歩届かなかった(最終スコアは東芝10-8キヤノン)。
東芝-キヤノン戦の前に行われたリコーブラックラムズ-コカ・コーラウエストレッドスパークス戦はゲーム中に4度の逆転劇が起きる大シーソーゲームとなったが、ロスタイムのリコーFBピータース・ダニエルのPGで27-27となり、引き分けた。
神戸総合運動公園ユニバー記念競技場では前半NECグリーンロケッツに13-17とリードされた神戸製鋼コベルコスティーラーズが、後半CTBジャック・フーリー、WTBフレイザー・アンダーソンのトライなどで逆転。苦しみながらも地元で白星スタートとなった(28-26)。
(text by Kenji Demura)
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完璧な内容で46-0で近鉄を下したパナソニック(写真は圧倒的な存在感を示したNO8ホラニ) |
前半リードされたヤマハ発動機はクボタに逆転勝ち(写真は後半13分トライを決めるWTB徐) |
[8月30日]
サントリー、アタッキングラグビー貫き
「セット&ディフェンス」のNTTコムを圧倒
30日、トップリーグが開幕。
3連覇を目指すサントリーが5トライを奪って32 - 6でNTTコムに快勝。
3連覇に向けて、好スタートを切った。
「とにかく立ち上がりにフォーカスして、最初の20分間、サントリーらしいアタックができた」(LO真壁伸弥主将)という王者は開始4分に自陣から攻め続けてWTB小野澤宏時のトライで先制。
19分にはSO小野晃征のチップキックをCTBニコラス ライアンがキープしてチャンスを広げ、最後はゴール前ラックからSHフーリー・デュプレアから再びニコラスにつないで2トライ目。
ニコラスはこのトライでトップリーグ通算1000得点を達成した。
「もっともっと得点を取っていきたい」とニコラス。
ジェイソン・イートン、アイザック・ロスという2mを超える長身選手をLOに起用し、「セットプレーとディフェンスでプレッシャーをかけていく」(林雅人監督)というのがNTTコムのゲームプランだったが、29分にはNTTコムボールのスクラムにプレッシャーをかけたサントリーがボールを奪い、FLジョージ・スミスがトライを奪うなど、地力の差は明らか。
前半終了間際に小野澤、後半4分にHO青木佑輔がトライを重ねて圧倒した。
◎マン・オブ・ザ・マッチ=フーリー・デュプレア(サントリーSH)
「コンディションは難しかったが、特に前半はサントリーらしいいいプレーができた。プレシーズンはあまり良くなかったので、この勝利で勢いに乗れていけると思う」
(text by Kenji Demura)
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トップリーグ通算1000得点を達成したニコラス ライアン |
マン・オブ・ザ・マッチのフーリー・デュプレア |