クボタスピアーズ 28-55 三洋電機ワイルドナイツ
【week9/2009年12月6日(日) at愛媛・ニンジニアスタジアム】
松山では2年ぶりの開催となったトップリーグ。首位・三洋とクボタの対戦は好ゲームが予想されましたが、キックオフ直後から三洋がエンジン全開。開始5分にゴール前ラックから左に展開し、右LOヒーナンが先制トライ。三洋のトライショーが幕を開けました。10分には左WTB三宅、12分には右WTB北川と、BKでトライを奪ったあとは、22分、32分とNo.8ホラニ、34分左FL劉、39分HO山本とFWが立て続けにトライ。前半を終えた時点で43-0の大差がつき、まったくの三洋ペース。三洋強しの印象を強く受けた前半でした。
後半開始直後も三洋の勢いは止まらず、6分までに左LOアイブス、右WTB北川がトライして55-0と大量リード。試合前には予想もしなかった大差となります。しかし、ハーフタイムに「後半だけでも勝とう。自分達の戦えるところ(CTBオツコロの縦攻撃やラインアウトモール)で勝負しよう」(クボタ・山神監督)と気持ちを切り替えたクボタが反撃開始。後半12分にはラインアウトモールから最後はCTBオツコロがトライ。その後も受け身になって接点で反則を繰り返す三洋に対して、クボタがラインアウトモールを徹底。後半17分には右FLブロードハーストがトライ。さらに後半18分にマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた三洋SOブラウンが退くと、クボタの攻撃が加速。交代出場のSH茂木、右LOホラニがトライを奪い、追い上げますが、前半の失点が大きく、55-28でタイムアップ。
三洋にとっては反則を繰り返し苦しい状況となり、かつ入江とブラウンがいないときに、どうゲームコントロールするかという課題が残ったゲームでした。一方のクボタは、後半に限れば王者三洋を一時「パニック」(三洋・飯島監督)におとしいれるほど、後半の出来は上々。シーズン終盤に向けてのきっかけをつかんだ試合でした。
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SOブラウンからBKに展開する三洋 |
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前半39分、地元新田高出身の三洋HO山本がトライ |
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後半は、クボタがラインアウトモールで攻勢に転ずる |
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山神監督(左)、荻原キャプテン
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◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督 「コンディションも最高のグラウンドを用意してくださった、愛媛県協会の関係者のみなさまに、まずはお礼申し上げます。そのお返しをするためにいいゲームをしたかったのですが、前半はミスで三洋さんの攻撃を受けてしまいました。『後半40分だけでも勝とう。プライドを持って戦おう』とハーフタイムに気持ちを入れ替えて臨んだ後半は、4つトライを奪い、勝ち点1をあげることができてよかったと思います。次につながる試合だったと思います。しかし、80分トータルの戦い方は課題であり、クボタが今、置かれている現状・課題がわかったゲームでした」
○荻原要キャプテン 「先週、シャットアウト負けした悪い流れを引きずってしまった前半でした。後半は、監督も言ったように、もう1回やり直そうと気持ちを入れ替えて戦いました。ゲームプランどおり、モールでトライを奪えてよかったと思います。最近数試合の悪い流れを、今日の後半の流れで断ち切って、次週からは、違ったクボタを見せたいと思います」
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クボタCTBオツコロを起点とした攻撃でゴール前に迫る |
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オープニングセレモニー トワールバトン「トウノ」 |
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ハーフタイムショー 松山商業高バトン部 |
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飯島監督(左)、霜村キャプテン
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◎三洋電機ワイルドナイツ
○飯島均監督
「前半は100点満点の内容でした。後半は、最初2本トライをしてから流れが悪くなってしまいました。原因はノットロールアウェイの反則が多く、タッチにけられてラインアウトモールを押し込まれたものでしたが、点差が開き、相手が切れていないのに、逆に我々が挑戦する心に欠けてしまったと思います。その点は反省点です。残り時間30分で50点以上の差がついたので、入江とトニーがいない状況で、どれだけスニーがゲームコントロールできるかを試してみたのですが、課題が残りました」
○霜村誠一キャプテン
「前半の入りは良かったと思います。後半、クボタのペースになってしまいましたが、勝てたことはうれしいです。後半のあのような展開になったときに、どう立て直すかは、今後、選手のみんなと相談して詰めていきたいです」
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