今節、ジャパンラグビー トップリーグ2009-2010は前半戦最後の週を迎える。19日(月)には、11月にカナダ戦を戦う日本代表スコッド44名が発表された。海外でプレーするアレジ選手、トップイーストのオライリー選手や大学生5名を含むものの、37名はトップリーグから選出。日本代表の基盤がトップリーグであることは間違いなく、毎週繰り広げられるトップリーグの激しい試合が日本ラグビーを支えている。そんなトップリーグは、今節も見逃せない試合ばかり。第7節は、東京・群馬・大阪・広島で7試合が行なわれる。
■三洋電機ワイルドナイツ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 群馬・太田(10月24日)
堂々首位を走る三洋電機。FW・BK共に、様々なシチュエーションに臨機応変に対応するゲーム理解度も高い。激しい試合が予想される今節は、CTB入江、霜村のコンビでゲームを組み立てたい。
対するトヨタ自動車は、チャレンジャーとして全てをぶつけて戦ってほしい。WTB城戸、遠藤(幸)、FBアイイなどの選手が多くボールに触ることができれば、試合の流れはトヨタに傾くだろう。
【日本代表スコッド】
三洋電機:PR川俣、HO堀江、LO北川(勇)、FL/No.8バツベイ、FL/No.8龍コリニアシ、SH田中、SO入江、WTB北川(智)
トヨタ自動車:LO北川、LOケート、FL/No.8菊谷、WTB遠藤
■リコーブラックラムズ 対 九州電力キューデンヴォルテクス 東京・秩父宮(10月24日)
TLの各チームと堂々と渡り合うリコー。3節以降、勝利こそ手にしていないが、試合を重ねるごとに存在感は大きくなっている。HO滝沢、LO田沼らベテランが体を張る姿はチームにいい影響を与えている。
対する九州電力は、6連敗と厳しい状況が続いている。LO吉上、FL川嵜等ベテランを軸にチームを立て直したいところ。勝ち星の違いはあれど、力の差がない両チーム同士の対戦だけに、一つのミスが勝利を左右するのは間違いない。
■サントリーサンゴリアス 対 クボタスピアーズ 東京・秩父宮(10月24日)
前節完勝でさらに勢いを増したサントリー、ルーキーLO眞壁や2年目のWTB長友らも著しい成長を見せ、選手層の厚さも増した。今節もサントリーらしさを見せ、王座奪回へ加速したいところ。
対するクボタは、前節2連敗後の嫌な流れを断ち切ることに成功。SOドゥラームを中心に、勝負どころで一気に仕掛けられる集中力は強豪相手にも通用するはず。トライの嗅覚優れるWTB根岸にボールを集めたい。
【日本代表スコッド】
サントリー:PR畠山、HO青木、LO眞壁、FL/No.8竹本、WTB小野澤、WTB長友、CTBニコラス、CTB平、FB有賀
■ホンダヒート 対 福岡サニックスブルース 三重・鈴鹿(10月24日)
いまだTLでの勝ち星がないホンダ。だが、前節クボタを苦しめた低く突き刺さるタックルと、自陣からでも積極的に仕掛けるアタックは、十分通用している。SO小西のゲームコントロールを軸に地元・鈴鹿で初勝利を目指す。
対する福岡サニックスは、2勝4敗と黒星が先行と波に乗り切れないが、他を圧倒する走り勝つラグビーで白星を重ねたいところ。HO永下の迫力ある突進に期待したい。
【日本代表スコッド】
ホンダ:CTBトゥプアイレイ
■ヤマハ発動機ジュビロ 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 大阪・近鉄花園(10月24日)
前節、9トライを奪う快勝で2勝目を飾ったヤマハ発動機。PR山村主将率いるFW陣がセットプレーから多くの起点を生み出し、BKでは、FB五郎丸の効果的なライン参加が功を奏した。この勢いのまま、3勝目を狙いたい。
対する神戸製鋼は、前節、試合直前のメンバー変更があったが、代わりに入ったベテラン伊藤が、チームを鼓舞し続けた。このベテランにNo.8谷口らが巧く融合しているのが今季の神戸製鋼の強み。今節もしっかり勝って折り返し地点を迎えたい。
【日本代表スコッド】
ヤマハ発動機:SH矢富、FB五郎丸、FB松下
神戸製鋼:PR平島、PR山下、HO松原、FL/No.8谷口、SH後藤、CTB今村
■近鉄ライナーズ 対 NECグリーンロケッツ 大阪・近鉄花園(10月24日)
苦しいシーズンを戦う近鉄だが、地元・花園では負けるわけにはいかない。LOトンプソン主将の離脱は大きいが、FL統悦、SO大西、FB高ら経験豊富な選手たちがチームを牽引していきたいところ。
対するNECも今シーズンは長く暗いトンネルから抜け出すことができない。こちらもFLラトゥ、CTBロビンスら局面を打開できる選手たちを軸にゲームを進めていきたい。両チームとも一つでも多く勝ち星を重ねて休止期間を迎えたい。
【日本代表スコッド】
近鉄:FL/No.8統悦
NEC:CTBロビンス
■コカ・コーラウエストレッドスパークス 対 東芝ブレイブルーパス 広島・コカ・ウエスト(10月25日)
前節、地元・福岡でNECを破り4勝目を挙げたコカ・コーラウエストは、勢いそのままに広島で大物食いに挑む。FBウェブの安定したプレーに加え、FWに激しさが出てきた。No.8山口らのプレーでリズムを作りたい。
対する東芝も、徐々に本来のチームスタイルを取り戻してきた。No.8豊田、FB立川ら、ケガで戦列を離れていた負傷者がチームに戻ってきたのも大きい。立ってボールを繋ぐラグビーで圧倒したい。
【日本代表スコッド】
コカ・コーラウエスト:FBウェブ
東芝:PR久保、LO大野、SH吉田(朋)