5節 マッチ&会見リポート(クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト)

マッチリポート
クボタスピアーズ 33-38 コカ・コーラウエストレッドスパークス
【week5/2009年10月10日(日) at東京・秩父宮ラグビー場】

トップリーク第5節、前節に福岡サニックスに手痛い1敗し連敗を避けたいクボタスピアーズ(3勝1敗/第5位)とトップリーグ参戦からクボタとは2勝1敗と相性の良いコカ・コーラウエストレッドスパークス(2勝2敗/第9位)が秩父宮で対戦しました。

前半の開始早々の前半3分、コカ・コーラは敵陣GL前5m付近のスクラムより出たボールを右オープンに早い展開で仕掛け、クボタのペナルティ(オフサイド)を誘いSO福田選手が速攻で飛び込み先制トライ(GK成功/0-7)。その後もクボタはSOドゥラーム選手のキックを軸として敵陣に攻め込むもミスでチャンスを活かせず、コカ・コーラはワイドに早いパスまわしで攻め込んだ。その後前半21分にクボタは敵陣22m付近LOから左オープンに展開し、CTBオツコロ選手が敵ディフェンスを突き破りゴール前まで運び、ラックより左サイドに早い展開でWTB根岸選手が追撃のトライ(GK成功/7-7)。
しかし直後の24分にコカ・コーラは敵陣22m付近ラックより右サイドに連続攻撃を仕掛けWTB築城選手がトライ(GK成功/7-14)し、その後も得点を重ねて7-17とコカ・コーラが前半リードで折り返した。

後半も開始早々の1分にコカ・コーラは敵陣22m付近でのラックをターンオーバーしてチャンスを掴み、ゴール前のラックよりLO三根選手が飛び込みトライ(GK成功/7-24)。対するクボタも続く3分に敵陣ゴール前でのモールを押し込みLO鈴木選手が飛び込んでトライし、続く8分にもWTB根岸選手とトライを重ね(GK成功/19-24)と追撃モードへ。
その後両チームの激しい攻防が続き得点を重ね4000人を超える観客を魅了する好ゲームとなった。両チームともにこの試合5トライを奪ったが前半リードしたコカ・コーラが33-38と逃げ切った。この試合のマン・オブ・ザ・マツチは試合開始早々にトライを奪ったコカ・コーラ(SO)福田哲也選手が受賞した。
尚、次節コカ・コーラはNECグリーンロケッツをホーム(福岡:レベルスタ)で迎え撃ち、クボタはホンダヒート(埼玉:熊谷)と対戦する。(佐藤克則)

クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト

会見リポート
クボタスピアーズ
山神監督(右)、荻原キャプテン
山神監督(右)、荻原キャプテン


◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督
「前節、サニックスさんに負け、もう一度自分たちのやって来たストラクチャーを出そうと臨んだ試合でした。前半、ミスの連鎖があってコーラさんのペースにしてしまい、なかなかチャンスをトライに結びつけることができませんでした。後半、流れが来ましたが、中盤に獲りきれなかったのが残念です。最後は良く攻めて、最低の勝ち点2を得たのは良かった。心境として、雨のち曇りかな。
コーラさんはすばらしいラグビーをされたと思います。ブレイクダウンで後手を踏んで、ペナルティも多かったですね。その差がこの結果になったと思います。後半はイーブンボールをクボタがよく拾ってペースがつかめたので、愚直にやっていくしかありません。チームとしてやっていることは間違いないと思います」

──ラインとしてのディフェンスは?
「前半は順目のセットが遅く、そこの動きがコーラさんに劣っていたと思います。ラックへの巻き込み、見極めの部分をしっかりできるようにしていきたいです」

──相手のペナルティへの反応が遅く、集中力の問題か?
「ミスが得点につながっています。集中力がないとは思いません。キックされたボールをキャッチしてからは良い動きをしていますので、取れなかったところのミスをなくしていきたい」

○荻原要キャプテン
「クボタとして悪いところと良いところがはっきりした試合でした。辛抱できず、スコアされたので、しっかり悪いところを修正して次の試合に臨みます。最低限、2点を取れたので、負けた中でも評価できる部分だと思います」

──失点が多いが?
「やっぱり1対1のタックルでミスが多いと思います。サニックスさんもコーラさんもワイドのとき、一人ひとりの間隔が空くと、タックルミスが目立っています」

クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト
コカ・コーラウエストレッドスパークス
向井監督(右)、三根キャプテン
向井監督(右)、三根キャプテン


◎コカ・コーラウエストレッドスパークス
○向井昭吾監督
「4トライ獲れない試合が続いていたので、今日は4トライ獲ろうと臨みました。トライが獲れたのは良かったところですが、ディフェンスは修正して次のNEC戦に臨みます」

──獲られすぎ?
「組織のところで崩されてはいませんが、最後のところはノーサイドの笛だとセルフジャッジしてしまいましたね。1対1のディフェンスについては、今日はアタックの良い選手を使ったので、これから考えていきたいです」

──ゲーム前考えていた試合展開どおりか?
「クボタさんはドゥラーム選手と吉田選手がポジションを変えるのですが、ドゥラーム選手が蹴るとキックの精度も距離もよいので、こちらのキックはドゥラーム選手に取らせることと、アタックもドゥラーム選手を狙うよう指示しましたが、それがうまく機能したと思います」

○三根秀敏キャプテン
「4トライ獲れて良かったです。アタックは機能できて良かったものの、獲られすぎたり、最後にトライを獲られたところを修正していきます」

──この2週間は?
「前節、ちょっと攻められなかったので、2週間、強気でいこうと言って来ました。春からトライは獲れていたので、みんなでその意識を出せたのがアタックにつながったと思います」

──ディフェンスは出させてからが素晴らしかったが?
「やっぱり、ペナルティを取られると向こうに狙われるので、前半からノーペナルティで行こうということと、向こうの攻めが続いたら、我慢比べをやって皆で寄ろうと言っていました」

クボタ 33-38 コカ・コーラウエスト

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