4節 マッチ&会見リポート(リコー 6-23 神戸製鋼)

リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼
マッチリポート
リコーブラックラムズ 6-23 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
【week4/2009年9月25日(金) at東京・秩父宮ラグビー場】

トップリーグも既に第4節を迎え、2勝1敗のリコーブラックラムズ対、1勝1敗1分けの神戸製鋼コベルコスティーラーズの戦いが、9月25日(金)秩父宮で開催された。
ウィークエンドのナイターゲーム、秋の深まりを感じさせる心地良さに、仕事帰りの半袖姿でビールを飲む観戦の姿は少なくなったものの、この1戦に勝利しリーグ中・後半戦に弾みを付け好調の波に乗りたい両チームの熱く激しい攻防が予想された。

(前半)
リコーのキックオフ、開始後2分、神戸製鋼ゴール前10m付近で神戸製鋼のレイトチャージの反則、リコー10番河野がペナルティゴールを決め、リコーが早々と初得点の3点。
前半7分、リコーゴール前でリコーのオフサイドの反則、神戸製鋼12番山本がペナルティゴールを決め、神戸製鋼の初得点3点によりリコーに追い着く。
前半19分、神戸製鋼がリコーのハイタックルの反則から得たボールを、リコーゴール前20m付近より素早く展開、最後は9番後藤がリコーゴール中央右に飛び込み待望のトライ8点獲得、12番山本がゴールを決め神戸製鋼10点。
前半34分、神戸製鋼がゴール前中央15m付近でオフサイドの反則、リコー10番河野がペナルティゴールを決めリコー6点、そのまま前半終了、リコー6点対神戸製鋼10点と後半戦の熱い攻防が期待された。

(後半)
後半7分、リコーがゴール前中央25m付近でオフサイドの反則、神戸製鋼12番山本がペナルティゴールを決め神戸製鋼13点。
試合巧者神戸製鋼のプレッシャーが徐々に効き始めた後半17分、リコーゴール前15m付近でのスクラム、神戸製鋼ボールの展開、ラックを経て15番デルポートがトライ18点を獲得、15番デルポートがゴールも決め神戸製鋼20点。
後半27分、リコーがゴール前中央10m付近でオフサイドの反則、神戸製鋼12番山本がペナルティゴールを決め神戸製鋼23点。
後半中盤より、38歳になりなお現役に拘る神戸製鋼21番元木に加え、36歳リコー18番田沼のベテラン両選手が試合に加わり、熱く激しい攻防戦を盛り上げた。
リコーが最後のチャンス・トライを狙い、ノーサイドを知らせるブザーを尻目に果敢に攻めるも、ノックオンでノーサイド。
神戸製鋼が23点を獲得、ノートライに押さえられたリコーは6点に終わった。
試合後、マン・オブ・ザ・マッチが、大山マッチコミッショナーから神戸製鋼7番トーマス・ハーディングに贈られた。(佐々木文昭)

リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼

会見リポート
リコーブラックラムズ
ローデンヘッドコーチ(右)、池田キャプテン
ローデン ヘッドコーチ(右)、池田キャプテン


◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ
「今日はまず、最後まであきらめずに良く戦ったリコーの選手を誇りに思います。サポーターにも、今後、期待してもらえる内容でした。私は日本人でないが、ハートはリコーと日本のラグビーにあります。日本のラグビーを良くしていきたいと願っています。トップリーグのCOOの言葉を聞きましたが、そういう良いスピリットのラグビーにしたいと思います」

○池田渉キャプテン
「今日、僕も監督と同じでリコー・アティテュード(リコーならではの戦い方)をしっかり出して、選手だけでなくスタンドのファンや部員と一緒に戦えたことを嬉しく思います」
リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼 リコー 6-23 神戸製鋼
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
平尾GM兼総監督(右)、大畑キャプテン
平尾GM兼総監督(右)、大畑キャプテン


◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○平尾誠二GM兼総監督
「リコーさんは、前節まで良いラグビーをしてきて気になっていましたが、ディフェンスが良くやってくれました。アタックは課題が多いが、シーズンは長いから立て直していきます。久しぶりに東京で勝てて、今まで負け続けて不気味な感じでしたが、勝ててやれやれです」

──ハーフ団を変えたが?
「もうちょっと展開できるかという気がしていましたが、ゲーム的に緊迫していたので、勝たなければという意識が見られました。前節、さえないゲームをしたので、もうちょっとボールを動かせればね。(菊池)和気は良かったが、センターでもう少し工夫があると良いです。元木が入って、地味だけど良い味を出していました。前へ出て行く勢いがありますね。タックルしてもすごい絡みをするので、向こうが1枚ラックに入る、そういう強さですね。貢献度が高いです」

──もう少しとは?
「前節、できなくて負けると、どうしてもコンサバ(保守的)に入る。そこで今日、勝つのは偉いと思います。そこで、少しずつ自信を獲得していく。もう少し、大畑、今村に回したいし、そこに強みがあるのでね。うまく渡せていないので欲求不満かな」

──アタックとディフェンスは?
「ディフェンスはそれなりに安定度は高いが、アタックの精度を高めることが大事です。ただ、今年はさらに磨きがかかると思います」

○大畑大介キャプテン
「前節までリコーさんは非常に状態がよく、ウチは波に乗れないところが気になっていました。自分たちで首を絞めているというか、守りに入っていたのを破っていくことができた良い試合でした。少しですが光が見えた勝利です。修正したいところや、もう少しでできるところを直していきます。ディフェンスは僕が最後に足がもつれたところ以外は(笑)良かったと思います。一週間、うまく休んで結果を残せるようにしていきたいと思います」

──元木選手とのコンビは?
「非常に久しぶりで、入ってきたときは精神的な柱になってくれています。相手がテンポアップしたいところで、1テンポ、2テンポ遅らせてくれるので、いろいろな部分で活躍してくれています。1分でも長くプレーしてほしいですね。元木、大畑でトライは次に持ち越しですが、自分たちとしても良い形で獲れるチームにしていきたいです」

──チームとして?
「チームとしては、ディフェンスが機能しているので、守りに入っています。視点を外側にもう少し、ちょっとずつでも練習していければ、僕もチームもリズムが生まれてくると思います。呼んではいるが、イメージの認識が乏しいというか、それをしなくてもゲームがそれなりにできてしまっているのが問題です。今週は少しはボールに触れることができたが、まだまだです。お客様も面白いラグビーを見たいと思うし、やっている選手も楽しい、これぞラグビーというプレーをしていきたいですね」

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