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東芝ブレイブルーパス 27-15 ヤマハ発動機ジュビロ
【week3/2009年9月20日(日) at北海道・月寒屋外競技場】
爽やかな初秋の兆し──。街路樹のナナカマドの実が赤く色彩を放っている札幌で、トップリーグ第3節、東芝ブレイブルーパス対ヤマハ発動機ジュビロのゲームは13:00キックオフされた。
11:15からプレイベントとして、中学校の交流戦が開催され、2019ワールドカップ出場の候補といえる選手達の好ゲームが展開された。
トップリーグ2009-2010は、東芝ブレイブルーパスが1勝1敗、ヤマハ発動機ジュビロは1敗1引分けで進行しており第3節の試合の行方が注目される。
試合はヤマハのキックオフで始まった。トスで勝って風上を選んだ東芝は、7分、ラインアウトからモールへ展開しFLベイツがトライ、ゴールも成功させ、7-0と先制した。続く12分、ヤマハ22mラインから連続ラックで左右に展開し、WTB仙波がトライし12-0とした。
対するヤマハも前半終了直前の39分、東芝22mライン中央スクラムからNo8木曽、FL岡、FB五郎丸とつないで、SO大田尾が左サイドをついてトライ、12-5として前半を終了した。
後半は、東芝のキックオフのボールをヤマハがミス、東芝は右へ展開し連続攻撃を仕掛け、ラックから右へ展開したWTB廣瀬がトライし17-5と差を広げた。
その後は一進一退の攻防の中、11分にヤマハのペナルティから東芝がPGを決め20-5とした。続いて14分、東芝がゴール前のラックから、FLベイツがこの日2つ目のトライ、ゴールも決まり27-5とヤマハを引き離した。
ヤマハも必死の反撃を試み、21分にSO大田尾が東芝10m付近からのDGで3点を返して27-8、24分に東芝10m付近右でのラックから出たボールをSO大田尾がキックパス、これをWTB中園がキャッチしトライ、ゴールを決めて27-15、その後もヤマハは攻撃を続けたが、ノーサイドのホーンが競技場に鳴り響いた。
秋晴れの札幌でのゲームは、両チームとも激しくそしてフェアな攻防を展開し、素晴らしいものであった。両チームの健闘に敬意を表したい。
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北嶺 vs 立命館慶祥 |
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中学生両チームにサインボール授与 |
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シューラー監督(右)、山村キャプテン
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◎ヤマハ発動機ジュビロ
○ケビン・シューラー監督 「前半は風下で2トライとられたが、我慢強くプレッシャーをかけることができてよかった。後半は、最初にトライを取られたが、後半はよく頑張った。接戦でいい試合だった」
──これまでの2戦からプレーは変えたか?
「東芝が相手なので接点がキーになると思った。また、ゲインはしたが、点を取られてしまった。1、2次がやはりキー、どれだけ勢いをつくれるか、2フェーズ以上で勢いをつけなくてはいけない」
○山村亮キャプテン
「前半は風下で2トライを取られた。後半は風上なので敵陣でというプランだったが、ミスで1トライ取られ、流れに乗れなかった。しかし、後半はヤマハらしいプレーができた。前・後半の入りが悪かったのが反省点。次戦は修正して頑張りたい」
──東芝は去年に比べてどうだったか?
「やはり接点が強かった。1、2フェーズでいいボールが出せなかった。去年も今年も、2フェーズがしっかり出せなかった」 |
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瀬川監督(左)、廣瀬キャプテン
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◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督 「久しぶりの北海道での試合なので、ぜひいい試合をしたかった。多くの声援の中、ボールを動かすことができた。前・後半の入りはよかったが、中盤以降に膠着した点を改善したい」
──修正点は?
「中盤に膠着した点を修正したい。前半に2トライ取ったが、個人でアタックしていたので、組織的にしたかった。モールは、ヤマハがうまかったが、ゴールまでばらけてしまった。チームとしてゲームデザインしなくては、これは意志を統一すればできるだろう」
──北海道の気候や環境は?
「湿度が46%で、アップで汗をかかなかった。いいパフォーマンスをできたと思う」
──監督が選ぶマン・オブ・ザ・マッチは?
「吉田朋生選手。地元の久保選手もスクラムで頑張った」
○廣瀬俊朗キャプテン 「遠くから来られたファンの皆さん、北海道のファンの皆さんに感謝したい。試合はフラストレーションがたまるものだった。2トライを取った後に膠着した点は修正したい。後半は風下だったが、ディフェンスがよく頑張った。ゴール前もよく守った」
──キックオフはトスで勝ったのか?
「勝って風上をとった。前半から攻めたかったので」
──ラインアウトは苦しそうであったが‥‥。
「最初はプレッシャーを受けたが、途中から修正できた。相手のほうが高かった」
──北海道の気候や環境は?
「すばらしかった」
──後半はボールをキープしようとしていたが。
「キックをしても風下で苦しいので、キープする作戦だった。東芝の強みでもある」
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