第2節を終えたジャパンラグビー トップリーグ2009-2010。前節も各地で激しい試合が行われた。順位の違いこそあれど、実力は拮抗している。一つの勝敗が大きく順位を分けそうだ。今節は、北は北海道、南は福岡まで全国を横断して7試合が開催される。ファンの皆さんには、是非スタジアムに足を運んでいただきたい。
■サントリーサンゴリアス 対 九州電力キューデンヴォルテクス 東京・秩父宮
前節、自分たちが目指すラグビーの形が見え、今シーズンの初勝利を飾ったサントリー。FL佐々木キャプテン、No.8竹本らがリードする安定したFW陣が走攻守と幅広い活躍を見せる。今季初登場の秩父宮で2勝目を飾りたい。対する九州電力は、思うようにトライが取れず苦しい試合が続いている。SH村上、SOアトキンソンらHB団でゲームを作り、白星を掴みたいところ。
■リコーブラックラムズ 対 NECグリーンロケッツ 東京・秩父宮
2年ぶりのTL挑戦だが、前節、三洋電機を相手に前半リードするなど、地力の強さを見せるリコー。ローデンHCの外国人選手起用も気になるところ。FBラーカム、WTBキニキニラウなど局面を打開できる選手が多いのも強み。対するNECの17得点は、現在リーグ最少。SO安藤の伸びるキックで敵陣に入れるが、得点に結びつけることが出来ない。NECらしい体を張ったプレーで好機を見出したい。
■トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 近鉄ライナーズ 愛知・豊田ス
前節、ホンダとのハイブリット対決を制したトヨタ自動車は、SO/FBアイイが自在に動き、WTB遠藤らを巧みに走らせる。SH麻田が試合の流れを読み、リズムをコントロール出来る。地元ファンが見守る中で勝利をプレゼントしたい。対する近鉄も、前節4トライを挙げる快勝で波に乗る。今節から上位チームとの対戦が続くが、SO大西、FB高ら経験を積んだ選手たちのプレーが鍵を握るのは間違いない。
■神戸製鋼コベルコスティーラーズ 対 クボタスピアーズ 京都・西京極
3点差の接戦を物にした神戸製鋼は、若い選手たちの奮闘が光る。前節もNo.8谷口や、FL橋本らが、骨惜しみ無く動きまわり、獅子奮迅の活躍を見せている。キックの攻防が予想される今節、SO森田に期待がかかる。対するクボタは、迷いのない戦術で開幕2連勝。SOドゥラームばかりが注目されるが、LO龍シオアペラトゥー、CTBオツコロらの攻守にわたる活躍も見逃せない。一つのミスが大きくゲームを左右する試合になりそうだ。
■東芝ブレイブルーパス 対 ヤマハ発動機ジュビロ 北海道・月寒
ボールを積極的に繋ぐラグビーで今季初白星を飾った東芝は、どこからでもトライを奪うことが出来る攻撃が魅力。SOヒル、CTBブリューを起点にWTB廣瀬、仙波、FB立川が縦横無尽に走れれば、得点機は広がる。対するヤマハ発動機は、1敗1分と元気がない。ただ、主将のPR山村が戦列復帰したのは大きい。最前列で体を張る姿はチームに勇気を与える。FB五郎丸のスケールの大きなプレーにも注目したい。
■三洋電機ワイルドナイツ 対 ホンダヒート 栃木・足利
2連勝と流石の強さを見せる三洋電機は、CTB入江、霜村のコンビが好調だ。入江はサイズこそ無いが自分でゲームも作れる選手。そして、霜村は突破も出来てパスも放れる万能型の選手。2人のプレーからチャンスが生まれる。対する初昇格のホンダは、自分たちのリズムで試合をしている時間を多くしたい。ルーキーのHO天野や、TLを知るベテランLOの佐藤らを中心にセットプレーを安定させたいところ。
■福岡サニックスブルース 対 コカ・コーラウエストレッドスパークス 福岡・グローバル
ホームにライバルを迎える福岡サニックスブルースは、是が非でも勝利を手にしたいところ。LOパリンガタイ、LOマキリ、SOヴァレンス、CTBフィフィタら他が羨む才能を持った外国人選手の起用にも注目したい。対するコカ・コーラウエストは、パスワークに冴えを見せるSO淵上と堅実なゲームコントロールが魅力のFBウェブを中心にBKで仕掛けたい。地元では負けられない両チームの熱戦に期待したい。