1節 マッチ&会見リポート(トヨタ自動車 18-18 ヤマハ発動機)

トヨタ自動車 18-18 ヤマハ発動機 トヨタ自動車 18-18 ヤマハ発動機 トヨタ自動車 18-18 ヤマハ発動機
マッチリポート
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 18-18 ヤマハ発動機ジュビロ
【week1/2009年9月5日(土) at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

名古屋の夏の終わりらしい、蒸し暑い夕暮れ時。昼過ぎから愛知県私学祭決勝 愛知高校対栄徳高校の前座試合に始まり、3世代マッチとして、トヨタ、ヤマハ両チームのスクール、OBの試合でおおいに盛り上がった。オープニングには、フラッグボーイに囲まれ登場した河村たかし名古屋市長のキックオフ始球式が行われた。

開始早々、トヨタはリズム良くBKに展開し、最後は、2分にSOアイイがDGを決め、3-0と先制。ヤマハも敵陣にてラックを連取し攻め入り、トヨタの反則を誘う。5分ヤマハFB五郎丸が10m中央よりPGを決め、3-3とする。その後、お互いキックの多い陣取り合戦が続く。13分トヨタがターンオーバーより敵陣に攻め入り、ゴール前に走りこむとヤマハSO大田尾がハイタックルでシンビンを取られる。トヨタは、PGを成功し6-3とする。25分にもトヨタはPGを成功させ9-3とリードする。しかし、微妙な判定の続く中でお互いリズムをつかめず、一進一退でゲームが進行する。終盤、ヤマハは、34、39分とFB五郎丸がPGを成功し、9-9とし前半を終了。

後半早々ヤマハは、BKラインに大きく展開し、トヨタの反則を誘い、5分FB五郎丸がPGを決め9-12とこの試合初めてリードを奪う。しかし、トヨタもBKが早い仕掛けで相手オフサイドを誘い、9分CTBクーパーがPGを決め、12-12となる。その後も一進一退の攻防もお互いチャンスボールが相手ディフェンスの頑張りでスコアに至らない。終了までにお互いクーパー、五郎丸が2本ずつPGを決め、18-18でノーサイドとなった。28分にヤマハFB五郎丸が自陣中央より55mのPGを成功させたのは圧巻だった。しかし東海ダービーと称した瑞穂でのトップリーグ開幕戦で、5000人を超すファンは、トライシーンを見ることができなかった。(大久保 誠)

トヨタ自動車 18-18 ヤマハ発動機 トヨタ自動車 18-18 ヤマハ発動機

会見リポート
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
石井監督(右)、麻田主将
石井監督(右)、麻田主将


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督
「地元開催の想いが選手へのプレッシャーになっていたかもしれない。トヨタの持ち味が出ていない試合だった。惜しい引き分けとなってしまった。しかし2ポイントを獲得できたことは大きい。来週に向けて何が足りなかったのか分析をしっかりしたい」

○麻田一平主将
「地元の瑞穂で開幕を迎えられて光栄だった。試合の内容としては、トヨタのリズムで進めることができなかった。レフリーとのコミュニケーションも上手く取れず対応することができなかった。来週に向け、もう一度トヨタのリズムを修正したい」

──キッキングゲームになったが想定していたか?
○石井監督
「想定していたが、トヨタは慎重になり過ぎた。ヤマハのペースに付き合ってしまった」
○麻田主将
「ヤマハのペースだった。トヨタのリズムではない」

──新戦力はどうだったか?
○石井監督
「とまどいはあったと思うが頑張ってくれていた」

「ヴェルブリッツ×ジュビロ」レジェンド トークイベント 「ヴェルブリッツ×ジュビロ」レジェンド トークイベント 両チームのOBであり、共に桜のジャージを着て戦った、高橋一彰氏(中)と村田亙氏(右)がスペシャルゲスト 両チームのOBで、共に桜のジャージを着て戦った高橋一彰氏(中)と村田亙氏(右)がスペシャルゲスト。
前座の「豊田ラグビースクール vs ヤマハ発動機ラグビースクール」。続いて「トヨタOB vs ヤマハOB」による15分1本勝負も行われた 前座の「豊田ラグビースクール vs ヤマハ発動機ラグビースクール」。続いて「トヨタOB vs ヤマハOB」による15分1本勝負も行われた 河村たかし・名古屋市長のキックオフで試合開始! 河村たかし・名古屋市長のキックオフで試合開始!

ヤマハ発動機ジュビロ
シューラー監督(右)、大田尾主将
シューラー監督(右)、大田尾主将

◎ヤマハ発動機ジュビロ
○ケビン・シューラー監督
「引き分けで2ポイントは取ることができた。キックの使い方は良かったがラインアウトでリズムを壊してしまった。また、反則が多かったことも反省しなければならない。両チームとも、もう少しだった」

○大田尾竜彦主将
「多くの観客の前でプレーできることに感謝したい。両チームともにノートライで終わり非常にタイトなゲームだった。大事にいこうとしたため堅さがあった。キックは良かったが反則が多い。
負けなくて良かった」

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