トップリーグ第8節プレビュー

今週の見どころ感どころ
Week 8(8節)

1ヶ月の休止期間を経て再開したジャパンラグビー トップリーグ2008-2009。再開週となった前節では、波乱あり、首位の入れ替えありと一気にリーグ戦が動き出した様相だ。そして迎える第8節、全国6会場で7試合が行われる。

今節の注目カードには、12月6日(土)愛知県・名古屋市瑞穂公園ラグビー場で行われるトヨタ自動車ヴェルブリッツ対ヤマハ発動機ジュビロの東海ダービーがまずあげられる。
ここまで2勝5敗と黒星が先行しているトヨタ自動車だが、トヨタらしさが垣間見えた戦いには麻田キャプテンも自信を深めている。FW・BK一体となった攻撃でギアチェンジしたいところ。対するヤマハ発動機も、前節・ホームヤマハスタジアムで東芝に敗れたが、大田尾副将らを怪我で欠きながらも攻撃力ある東芝に対してディフェンスで健闘をみせた。前半戦の課題を修正してきたといえる。お互いの強みを存分に発揮し、東海地区のラグビーを盛り上げてほしい。

もう一試合は、12月6日(土)大阪府・近鉄花園ラグビー場で行われる近鉄ライナーズ対NECグリーンロケッツの一戦。復帰したトップリーグですでに3勝をあげている近鉄は、前節福岡サニックスとの接戦を制し、好スタートを切った。今節は何といっても、地元であり熱狂的ファンが駆けつける近鉄花園での試合。サポーターの後押しを背に連勝を目指す。対するNECも宿敵・トヨタを接戦で下し、白星発進。自慢のディフェンスに磨きがかかった印象だ。接戦での激しい戦いが予想されるこの試合。一対一のディフェンスがキーポイントか。

そのほか、12月6日(土)東京都・秩父宮ラグビー場では、開幕7連勝と勢いある東芝ブレイブルーパスが、前節悲願のTL初勝利をあげた横河武蔵野アトラスターズと対戦する。東芝は、SOヒルの抜群のゲームメークと、個々のディフェンスで危なげない戦いを見せている。対する横河武蔵野は、ひたむきなディフェンスと思い切りのいいアタックで活路を見出したい。アップセットはあるのか?

12月7日(日)には、群馬県・群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場で、首位に立つ三洋電機ワイルドナイツが日本IBMビッグブルーと対戦する。三洋電機は、SOブラウンを欠きながらも選手層の厚さで他を圧倒。安定した強さを誇る。対する日本IBMは、前節横河武蔵野にTL初勝利を献上。苦しい戦いが続くが、粘り強いディフェンスで日本選手権王者に一矢報いたい。

同じく7日(日)、熊本県・KKウイングでは、コカ・コーラウエストレッドスパークス対神戸製鋼コベルコスティーラーズ、福岡サニックスブルース対サントリーサンゴリアスの2試合が行われる。第1試合に登場するコカ・コーラウエストは、セットプレーを安定させ自慢のBKにボールを集めたい。対する神戸製鋼は、世界のWTB大畑選手が戦列復帰し、勢いに乗る。トライを取れる選手がいるのは心強い。両チームには、グラウンドを大きく使ったラグビーを期待したい。
第2試合に登場の福岡サニックスは、厳しい局面でもトライを奪える決定力が出てきた。前半から優位にゲームを進めていきたい。サントリーは、自慢のスクラムで圧倒し、得点を重ねていきたい。

そして大分・九州石油ドームでは、九州電力キューデンヴォルテクス対クボタスピアーズの試合が行われる。九州電力は、現在最下位と苦しい試合が続いている。局面を打開できるグレイ、アトキンソンらを中心に勝利を目指す。対するクボタは、前節マイボールをキープできずリズムを崩してしまった。ブレイクダウンを制し、波に乗りたい。

第7節を迎え、首位争いはもちろん、下位争いも混沌としてきた。1つの勝ち点、1つのトライの差が今後は大きく響いてくる。年内も残すところ、あと3節。順位争いにも注目していきたい。

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