2008.10.12 [SUN] 協会リリース Twitter Facebook Google+ LINE 4節 マッチ&会見リポート(トヨタ自動車 48-21 コカ・コーラウエスト) C:2008, JRFU(Photo by A. HASEGAWA) トヨタ自動車ヴェルブリッツ 48-21 コカ・コーラウエストレッドスパークス (week4/2008年10月11日 at京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場) シーズンインしてからまだ勝ち星の無いトヨタ、まだ本来の力を発揮できていない様子。一方、前節の三洋戦の大敗からどのようにチームを修正してきたのかが問われるコカ・コーラ、勝敗はもちろんゲーム内容にも注目したい一戦。 コカ・コーラのキックオフで試合開始、トヨタは早々コーラ陣22M左中間のラックから10番正面、13番赤沼、11番ライダーとわたりトライ、13分には10番正面がハーフウェイ付近から抜け出しそのまま左スミにトライ、間合いがあれば難なく抜き去っていく個人技のトライ。 対するコーラ、26分に10M付近のラインアウトから左へ展開14番ステイプルトンが左中間にトライ。続いて29分には自陣22Mドロップアウトを14番がキャッチ、そのまま左隅を独走、サポートする13番パエアへ返しトライ、ともにゴール成功、14-12でコーラがリードして折り返す。 後半、風上に立ったコーラはキックで相手陣に入りたいところ。しかし3分にゴール前中央ラックから左に展開され12番難波にトライをゆるすと、続いて5分21番黒宮がキック、12番難波がキャッチし14番岩本へ、そのまま左隅にトライ。トヨタ、後半開始早々5分であっさり逆転。 しかし9分にコーラは22Mからのトヨタのキックを12番武蓮傳が猛然とチャージ、13番パエアが拾い左中間にトライ、ゴール成功でこの時点で24-21と勝敗の行方はどちらに転がるかわからないと思われたが、13分にトヨタがゴール前ラックから21番黒宮が左中間にトライ、ここからコーラはメンバー入替えで流れをかえたいところ、しかし23分にゴール前ラックからトヨタの2番高山に、28分には10M付近から11番ライダーにビッグランをゆるし7番中山が、さらに32分にまたもゴール前ラックから9番麻田がトライ、結局、48-21でトヨタが5ポイント獲得の初勝利。トヨタは後半の6トライのうち4本をゴール前ラックから相手のディフェンスをくずしてあげた。風下に位置しながらもまず相手陣に入り、ラックでディフェンスをくずし、近場、外と穴のあいたところを攻めるゲームプランで本来の自力を発揮したゲームだった。 向井監督 山口キャプテン ◎コカ・コーラウエストレッドスパークス ○向井昭吾監督 「後半せっかく風上に回りながらエリアをとれないうえに、相手のカウンターを呼び起こすようなキックをしてしまった、ボールを取れたらアタックはできると思っていた。 三洋戦の反省からスクラム、ラインアウトを修正してのぞんだが、風上で簡単にトライをとられる甘さが出てしまった」 ○山口智史キャプテン 「京都ではじめてのゲーム、たくさんのファンの方の応援と素晴らしいゲームをしてくれたトヨタさんに感謝しています。三洋戦の後、激しさ、しつこさを出せるようにやってきたが、後半のゲームの入り方でディフェンスがたちいかなくなってしまった、もっとディフェンスを鍛えなおさなくてはいけない」 石井監督 麻田キャプテン ◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ ○石井龍司監督「やっと一勝でき選手の能力の高さを実感した。今日は他に何もないです、選手がよくやってくれました」 ○麻田一平キャプテン「開幕から苦しいスタートだったが、先週、近鉄とのBマッチでトヨタのよさがすごく出て、『攻撃を継続することが最大の強みだ』と再認識した。このスタイルを今後も貫けるようにしていきたい、今日は大きな一勝だった」 ──ハーフタイムでの指示は? ○石井監督 「風下なのでキックを多用しないことなど戦い方を整理した」 ○麻田キャプテン 「FW近場のところで行けるという認識をみんなが持っていたので、前へ出てボールを動かそうとした。それがうまくいき後半の開始早々のトライが生まれた」