近鉄 ライナーズ |
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22 |
合計 |
17 |
0 |
前半 |
17 |
17 |
後半 |
0 |
5 |
延長前半 |
0 |
0 |
延長後半 |
0 |
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NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス |
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近鉄ライナーズ 22-17 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
トップリーグ2015-2016【LIXIL CUP2016】7位決定戦
2016年1月23日(土)11:40キックオフ/愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
底冷えのパロマ瑞穂ラグビー場、NTTコミュニケーションズのキックオフでゲームがスタートした。
中盤の攻防からチャンスをつかんだのはNTTコミュニケーションズ。
近鉄のペナルティーから前進、22m付近のラインアウトボールを獲得するとフェイズを重ね、たまらず近鉄がペナルティー。前半5分、ゴール中央のPGを10番 小倉が成功させ0-3と先制する。
対する近鉄もリスタート直後、22mを越えて攻撃を試みるも中盤での攻防が続く。
一方、ゲームの流れをつかんだNTTコミュニケーションズは再び相手陣22mを越える。
すると、前半15分、ラインアウトの起点から12番 石橋が巧みなステップで抜け出し、ゴール中央にトライ、コンバージョンも成功し0-10とリードを広げる。
さらに前半22分、キックカウンターから絶妙のクロスで13番 カラウリアヘンリーが抜け出し、7番 金につなぎ、ゴール中央にトライ、コンバージョンも成功し0-17とする。
反撃を試みる近鉄であるがNTTコミュニケーションズの防御を崩し切れない。
冷静に防御を続けるNTTコミュニケーションズは近鉄のボール継続をブレイクダウンの攻防を中心に阻みゲームを支配して前半が終了した。
後半に入ってもゲームの主導権はNTTコミュニケーションズが握る。相手陣でゲインライン突破を再三試みる。
一方、近鉄は必死の防御でボールを奪取すると23番 テイラーが抜け出しチャンスをつかむ。ゴール前まで前進するとゴールライン寸前まで詰め寄り、NTTコミュニケーションズも堅守で応じるがペナルティーが増えシンビン。
人数が優位になった近鉄はペナルティーからスクラムを選択。
そのスクラムを押し込むと右サイドに展開、このチャンスを作った23番 テイラーが右中間に飛び込みトライ、後半12分、5-17と反撃の狼煙を上げる。
追加点をあげたい近鉄だがリスタートキック直後から自陣から地域を進められない。
それでも23番 テイラーがNTTコミュニケーションズ防御をこじ開け前進、追加点のチャンスを伺う。対するNTTコミュニケーションズは19番 馬屋原、20番 マフィを投入してフィジカルアップを図る。
それでもゲームの流れを近鉄が支配、ゴール前まで地域を進める。
後半27分、ゴール前ラインアウトからFW攻撃を継続、最後は8番 スピースが中央に飛び込みトライ、コンバージョンも成功し、12-17と逆転圏内に追い込む。
そこから近鉄の勢いが増す。
FWが前に出るテンポ、力強さが光り、攻撃を継続する。
後半37分、12番 吉川が左中間にトライ、17-17とこの時間になってゲームを振り出しに戻す。
すると、NTTコミュニケーションズも勝負を決めるべく相手陣に進みペナルティーを獲得。
PGを狙うも惜しくも不成功、このままノーサイドとなる。
トップリーグ史上初の延長戦となった。
延長は、コイントスで近鉄がキックオフを獲得しゲームが始まる。
後半の勢いからさらにエンジンがかかった近鉄の攻撃が止まらない。NTTコミュニケーションズのキックを、自陣10m付近で11番 松井がライン際、背走してキャッチ、そこから、再三サイド攻撃でフェイズを重ね、前進するとゴール前に詰め寄る。
NTTコミュニケーションズも懸命に防御するが近鉄がボールを継続する。延長3分、近鉄16番 永下がNTTコミュニケーションズ防御をこじ開けトライ。
ゴールデンスコアとなった延長戦の勝負は22-17、近鉄の勝利で幕が閉じた。
● 記者会見ダイジェスト ●
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
ペニーヘッドコーチ(右)、金ゲームキャプテン
ロブ・ペニー ヘッドコーチ
「色々なことを修正してきたつもりでしたが、3週間前(20-18で近鉄に敗戦)と同じ結果になってしまい残念でした」
金 正奎ゲームキャプテン
「今シーズン良い事、悪い事ありましたが、今日はその自分たちの良いラグビーができませんでした。しかし、今シーズンかけてやろうとしてきた事は間違っていませんでした」
近鉄ライナーズ
前田監督(左)、豊田キャプテン
前田隆介監督
「前半悪かった部分を後半修正できて追いついたのは良かった。初めての延長戦を経験しましたが選手達はよく頑張ってくれました」
豊田大樹キャプテン
「前半うまくいかない所がありましたが、そこを我慢して後半トライを取りたい所で取れて良かった。延長戦になっても、ボールをキープし続けて、敵陣でプレイして、3点でもいいから取るというやるべき事はみんな分かっていました」
マン・オブ・ザ・マッチは近鉄ライナーズ23番、アンドレ・テイラー選手
(記事:早坂一成 北林 靖) |