トップリーグ2015-2016 順位決定トーナメント 1回戦 マッチサマリー(Honda 23-20 NTTドコモ)
Honda HEAT 23-20 NTTドコモレッドハリケーンズ 順位決定トーナメント 1回戦 9日の駒沢オリンピック公園陸上競技場では、リーグ戦下位のチームによる9~16位決定トーナメントの1回戦Honda HEAT対NTTドコモレッドハリケーンズの試合が行われた。 NTTドコモのキックオフで始まった試合は、序盤は両チームとも勝ちたいという思いに体の動きがついていかないのか、展開すればハンドリングミス、蹴ってはノータッチなど細かなミスが目につく展開となる。 NTTドコモはキックオフからホンダ陣に攻め込む。だが、22メートルラインを越えたところでハンドリングミスが出る。落としたボールを素早くつないでカウンター攻撃に出たHondaはWTBの生方が大きくキック、タッチライン際でバウンドしたボールはFBバッソンがキャッチ、キック後の忠実にチェイスしてきた生方がパスを受け、走りこんできたフランカー中田に繋ぐ。中田が走り切ってトライ。ゴールは外れ12-0。 何とかリズムをつかみたいNTTドコモはFW、BK一体となって攻め込み、15分19分とSOポラードがペナルティゴールを連続して決めて12-6と迫るが、Hondaも30分にレメキが40メートル近いショットをきめて15-6と再び引き離される。 後半、NTTドコモはフランカー衛藤に代わり身長のある上山をFWに投入、一気に逆転を狙う。だが、Hondaは自らのキックオフで始まった直後から攻め込んでNTTドコモゴールラインに迫るもノックオン。陣地を戻されたHondaだったが、4分マイボールのラインアウトから一旦ポイントを作ったあと、FBのバッソンが抜けてレメキにパス。前半から何度か的確な走りでゲインを稼いでいた切り札が難なくトライ! 用意していたプレーが上手く決まった感があったが、素晴らしいランを見せたバッソン、レメキだけでなくスタンドオフ小西の的確なプレー選択、ラインアウトからの連続したポイントからテンポよくボールを出し続けたFWの奮闘、チーム一丸となって生みだしたトライだった。レメキ自らのゴールは成らなかったものの20-13とリードを広げる。Hondaの勢いは止まらず14分にはさらにレメキのペナルティゴールで23-10と10点差をつける。 リーグ戦では昨シーズンのトップ4の一角神戸製鋼を下したNTTドコモも意地の反撃を見せ27分にラインアウトから展開、ポイントからFWがショートでつなぎLOエツベスが大きくゲイン。最後はフッカーの泉がこの日2つめとなるトライを決めた。23-20と、1ペナルティゴール差に迫るも、Hondaが10分以上あった残り時間を出足の良いディフェンスでしのぎ切り勝利した。 勝利したHondaの選手が喜び合うなかで、次週以降は入れ替え戦の順位争いのために戦うNTTドコモの選手たちの無言の表情が印象に残った。 |