トップリーグ2015-2016 第3節 マッチサマリー(神戸製鋼 24-25 NTTドコモ)
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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 24-25 NTTドコモレッドハリケーンズ トップリーグ2015-2016 第3節 グループB 神戸・大阪と隣接地をホームタウンとする両チームの戦いは、時折陽も差し、無風状態。ピッチコンディションも良好である中、神戸製鋼10番 山中亮平のキックオフで滑り出す。 2分NTTドコモがオフサイドの反則を犯し、神戸製鋼山中がPGを決め3-0。 後半、両チームとも意図的に前半よりもワイドにグラウンドを使った展開で始まる。 14分 神戸製鋼ラインアウトからモールを押し込み、一団となってゴールラインにラッシュすると、NTTドコモたまらず反則を犯し、認定トライ。22番 田邊秀樹のGも成功し、10-18。 33分 NTTドコモ陣22メートルライン上のスクラムから、神戸製鋼21番SH佐藤貴志が飛び出し、トライ。田邊のGも成功、17-25。 ● 記者会見ダイジェスト ●
神戸製鋼コベルコスティーラーズ アリスター・クッツェー ヘッドコーチ 「今日の結果について、言い訳はしない。NTTドコモのパフォーマンス、戦術、ディフェンスのプレッシャーが良かったということだ。ブレイクダウン時における多くの場面を良く支配していた。我々にとって良い教訓である。しかし、終了間際の10分~15分で2トライを取り返した。あの展開は、どのチームにでもできるものではない。相手チームにボーナスポイントを渡さない、良い戦い方である」 橋本大輝キャプテン 「ヘッドコーチが言うように、NTTドコモのパフォーマンスが素晴らしかった。我々のアタックがディフェンスのプレッシャーに負けてしまった。上手く対応されたという印象だ」 ──終盤のモールで上手くボールが出なかった。 橋本キャプテン 「ボールキャリアが相手のディフェンスの厚いところに、高い姿勢で入ってしまった。本来は低く入るべきであった」 ──後半最初のトライを取られた際のディフェンスについて。 クッツェー ヘッドコーチ 「今日はキックゲームの内容も悪かった。相手チームからのディフェンスのプレッシャーがかかるところで戦わなければならなかった。我々のディフェンスのシステムは良かったが、一対一のタックルの精度が少し低かった」 ──昨年度、チームはHC退任のニュースにショックを受けた。自身の今後の進退について、チームに対する説明や何らかの影響はあったか。 クッツェー ヘッドコーチ 「チームに対する影響はないし、そういった状況でもない。私は噂話への対応は必要ないと考えている」 ──(キッキングゲームを含めた)チームスタイルは今後も続けるのか。 クッツェー ヘッドコーチ 「今日はチームがナイーブになっていた。キックも相手に分があった。バウンドの運・不運もあっただろう。するべき時にするべきキックができなければどうなるか、我々は学ばなければならない。シーズンをブロックに分けて考えたとき、今日の試合は一つのブロックの最終戦と考えていたが、勝利に至らなかった。昨年のヤマハ戦を思い出す結果だ。だからこそ、修正し切れていないことに気づけた今日の試合には、意味がある。チームは失望しているが、今日の結果に学ぶことができれば、ただの敗戦では終わらない」 ──ハンドリングエラーが多かったが。 橋本キャプテン 「相手のディフェンスが良かった。ラインスピードなど、想定以上で対応できなかった。戦術的に、我々のモールは機能しており、相手のディフェンスを前に出させない戦い方はできた」 NTTドコモレッドハリケーンズ 下沖正博監督 「多くの方が来場された中、ゲームに勝利することができた。神戸製鋼に対しては、チャレンジする姿勢で試合に臨んだ。前半はシンプルミステイクが多かったが、後半にかけて自分たちの形が出せて良かった。今日以降もゲームは続くので、本日の課題を修正し、次回のトヨタ戦につなげたい」 渡辺義己ゲームキャプテン 「監督と同じく、多くのお客様の前で試合ができて良かった。試合に関しては、ゴール前エリアでのミスが多かったことを修正、トライを取り切ることができたことが大きかった。次戦も勝ちきれるように頑張っていきたい」 ──ポラード選手が出場しなかったが。 下沖監督 「今日は替えづらい試合展開だった。入替のタイミングについて、予め決めているわけではない。彼の強みを今日のゲームで取り入れたかったが、佐藤善仁選手(SO)のディフェンスとキックが良かった。外国人枠の問題もあった。神戸製鋼の大きなフォワードに対して(自チームの)フォワードが頑張っていたため、佐藤選手のサポートをするために、(ポラード選手ではなく)フォワードを交代させた」 ──展開によっては(ポラード選手の)投入も考えるのか。 下沖監督 「当然考える。様々な要因があり、今日のゲームではそうではなかったと言うことだ」 ──キヤノン戦の敗戦に対してチームへの対応は。 渡辺ゲームキャプテン 「22m以内に入ってトライを取れなかったことが、勝敗の差であると感じた。特にボールキャリアを意識したプレーに1週間取組み、試合に臨んだ」 ──(渡辺選手の)自身のトライについて。 渡辺ゲームキャプテン 「1本目のトライについて、カットを切った際に相手の選手が転んだのが見えたので、タックルが上手く外れた。2本目に関しては、インターセプトの後はトライできると思ったが、ハンドオフの反動で脚がもつれた。そのまま飛び込んだが、芝が思ったよりも滑らず(インゴールに)届かなかった。(もうワンモーションで)トライを取れたかも知れないが、ノットリリース・ザ・ボールを取られるリスクを考え、やめておいた。もったいないことをしたかも知れない」 ──クリエル選手のゲームパフォーマンスに対する評価は。 下沖監督 「(練習時のプレーなどから判断して)まだ彼の20~30%しか発揮できていないのではないか。もう少し早いタイミングで彼にパスを回し、余裕を持ってプレーできるように修正したい」 ──チームで意識したことは? 渡辺ゲームキャプテン 「落ち着いてプレーをするように声をかけた。ディフェンスの整備、ノミネート、ラインスピードを上げる事を意識した」 マン・オブ・ザ・マッチはNTTドコモレッドハリケーンズ14番、渡辺義己選手
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