プレシーズンリーグ プール戦 第3節マッチサマリー(NTTドコモ 19-20 クボタ)
(写真:山口勝一)
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NTTドコモレッドハリケーンズ 19-20 クボタスピアーズ プレシーズンリーグ プール戦 第3節 プールC 前半クボタのキックオフで試合開始。クボタはドコモディフェンスのギャップを見逃さずアングルを変えてゲインするものの、ゴール前でのドコモの執拗なディフェンスでゴールが割れない。 後半、ドコモキックオフで試合が再開されるが、先に得点を挙げたのはクボタ。5分、ドコモラインオフサイドの反則に20m中央からSO森脇がPGを決め7-6と1点差に詰め寄る。クボタはこの後、キックを有効に使いエリアを進め、ドコモ陣内に攻め込むと、ドコモはラインアウトでミスを犯すなど自陣から抜け出せない。 7分、ドコモがハーフウェー付近から左展開したパスミスのこぼれ球を、右CTBライオネル・マプーが拾い独走し、右中間にトライ、SO森脇がGを決め7-13と逆転した。 しかし、ドコモも粘る。17分にゴール前15m右ラインアウトから展開し最後は左FL川田涼が中央にトライ、右CTBパエアミフィポセチがゴールを決め14-20と追い上げムードに入る。さらに、ドコモはCTBパエアミフィポセチのHL中央での突破をきっかけにゴール前まで迫り、ラックから23番川端正樹が27分右隅にトライし19-20とその差1点差に迫るもののパエアミフィポセチのゴールは失敗。さらに、ドコモは32分に得たPGのチャンスをSH笠木大が決められず、1点差のままノーサイド。 薄氷の1点差でクボタはプレシーズン初勝利を挙げ、勝点4を奪う。一方の勝てた試合を落とした感のあるドコモは勝点1を加え、総勝点でプールCでクボタを上回った。マン・オブ・ザ・マッチには貴重な2G2PGを上げたクボタ、森脇秀幸が選ばれた。 ● 記者会見ダイジェスト ●
NTTドコモレッドハリケーンズ 下沖監督(右)、泉バイスキャプテン 下沖正博監督 「大阪というホームグラウンドでクボタと対戦でき、勝ちに行く気持ちで試合に臨んだが、結果は1点差という残念な結果に終わった。この敗戦を糧に次の試合で修正していきたい」 泉敬バイスキャプテン 「自分たちのラグビーに取り組んでいこうと臨んだが、クボタのプレッシャーに押され、なかなか自分たちのラグビーができなかった。その結果1点を追いつけなかった。この1点が現在のチームの位置なのだなということを感じ、この悔しさを忘れずに日々練習に取り組んでいきたい。プレシーズンリーグ トーナメント戦、トップリーグに向けて準備していきたい」 ──3試合終えて収穫と課題は? 下沖監督 「このプレシーズンリーグの目的として、トップリーグに向けてチームの課題を洗い出そうと臨んできた。3試合を通じ多くの課題と気づきが得られたのが収穫。今日はボールキャリアの部分で大きな課題が出たので、日々の練習から改善をして2週間後にある試合に向けて修正をしていきたい」 ──収穫という点では如何でしょうか? 下沖監督 「若い選手が元気一杯パフォーマンスを見せてくれたのがチームとしての収穫だと思う」 ──外国人プレーヤーの起用方法についてはどのような考えか? 下沖監督 「現時点では、誰をどこに使うかについては、まだ具体的には決めていない。今いる日本人プレーヤーが彼らを頼ることなくレベルアップし、その中でうまく組み合わせてドコモというチームの基盤を作っていきたい」 クボタスピアーズ 石倉監督(左)、立川キャプテン 石倉俊二監督 「まずは勝ててよかった。今まで連敗していることもあり、キャプテンを中心に『今日はやりきろう』と、『自分たちの強みを出していこう』という気持ちで臨んだ。(トップリーグで)どこのグループに入るかわからないが、ここがまだスタートということで、次の試合に向けてしっかりと準備していきたい」 立川直道キャプテン 「今日はアグレッシブにやろうということで試合に臨んで、80分間やり切ったのが1点差の勝利につながった」 ──前半の中盤までゴール前まで再三迫ったがトライを奪いきれなかった原因は? 石倉監督 「3試合とも前半の入りは非常に良いですが、相手も抑えてくるので、キャプテンには自分たちの判断でPGを狙いに行くように伝えた。最初に3点をとれたのは良かったのですが、その後にもう一度取り切りたかったのが何回かあった」 マン・オブ・ザ・マッチはクボタスピアーズ10番、森脇秀幸選手
(記事:大阪府協会 山林右二、丸井康充) |