プレシーズンリーグ プール戦 第2節マッチサマリー(クボタ 0-20 NTTコミュニケーションズ)
クボタスピアーズ 0-20 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス プレシーズンリーグ プール戦 第2節 プールC 前節、共に黒星スタートとなった両チーム。 開始早々からNTTコムの反則などで相手陣に攻め込むクボタ。 試合が動いたのは前半24分、NTTコムは相手陣左ゴール前でのラックから、FWの連続攻撃、最後はラックの左サイドの空いたスペースをSH西橋勇人が抜けて左中間にトライ。SO川本祐輝のコンバージョンゴールも成功し0-7と先制する。 後半はNTTコムのキックオフで再開。 15分、NTTコムは相手陣20m中央付近で得たペナルティーのチャンスをSO川本 ホーンの鳴ったラストプレーでもNTTコムは果敢に攻め続け、相手ゴール前からBKへ展開しディフェンスの裏へショートパント。インゴールへ転がったボールにCTB諸葛彬が飛び込むも、TMO判定の結果、グラウンディングは認められずノーサイドとなった。 試合後の会見でクボタの石倉監督は「ディフェンスには自信があったが、20点も取られてしまった。また、セットプレーで相手にプレッシャーを掛けられ、アタックでもサインミスが出てしまった」と語った。また、次戦への修正点として「ミスを減らしプレーの質・精度を上げて行きたい」とプール最終節への意気込みを強く語った。 NTTコムはプール戦での総勝点を4とし、次週のプール戦最終節で神戸製鋼と長崎(かきどまり陸上競技場)で、クボタはNTTドコモと大阪(ヤンマーフィールド長居/長居第2陸上競技場)で対戦する。 ● 記者会見ダイジェスト ●
クボタスピアーズ 石倉監督(右)、稲橋ゲームキャプテン 石倉俊二監督 「まず、協会の皆様、たくさんのファンの皆様、クボタとNTTコムの会社関係者の皆様にお礼申し上げます。前半の入りは勢いがありましたが、獲り切れず、NTTコムさんのディフェンスも良かったと思います。途中まではどちらが勝つか分からない試合になりましたが、ブレイクダウンの速さで一歩足りず、完敗しました。円陣で稲橋も言っていましたが、プレシーズンで負けていい試合なんかありません。この2試合、トライが獲れていないので、非常に残念です。チームをもう一回立て直して次週の試合に臨みます」 ──ある程度、ボールを持っているのに、得点できないわけは? 「ゲームプランとしては、テリトリーを取っていくつもりでした。神戸製鋼戦では、PGも狙えるところは狙っていこうというプランで、今日もそれは変わらなかったのですが、最初は選手がラインアウト、ペナルティからクイックで行こうとしていました。僕もそれでよかったと思います。FWは近いところで当てて、ワイドワイドに攻めていこうというプランでした」 ──次週への修正点は? 「獲り切りたいですね。ミスが出ているので、精度の問題かなと思います。最後に獲られて、0-20なので、ペナルティも少なくしたいと思います。セットプレーでは、今日はじわりじわりとプレッシャーを掛けられました。ラインアウト、アタックの所も修正したいと思います」 稲橋良太ゲームキャプテン 「プレシーズンリーグを軽く見ていたわけではなく、前半から接点でアグレッシブにいこうとしましたが、NTTコムさんに上回られてしまいました。2試合、負け続けていますので、残りの1試合、頑張っていきたいと思います」 ──ある程度、ボールを持っているのに、得点できないわけは? 「戦い方としては一人一人が身体を張って、ゲームプランを遂行していくという意識はしていたのですが、NTTコムさんのプレッシャーに、接点で受けに回ったと思います。自分たちのやりたい形はできていますが、コール前でミスが出ました」 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス ペニーヘッドコーチ(右)、鶴田ゲームキャプテン ロブ・ペニー ヘッドコーチ 「皆さん、こんばんは(と、日本語で。以下、英語で)。先週の敗戦が糧となって、良い結果が出て嬉しく思います。選手はファーストクラスのプレーをしました。ラグビー 一筋でいきたいというチームとしての願いが安定したプレーにつながって、相手を破ることができたと思います。先週と比べて、カギになるプレーヤーがよく試合を理解していました。セットピースでも相手をコントロールすることができていました。クボタさんはフィジカルでタフなチームですが、良いディフェンスもできました」 ──選手の育て方と、ブリッツ選手のプレーの評価は? 「たくさんの選手を育てたいと思っていますが、今日のようなビッグステージの機会を与えて、コンペティションしています。11月からのトップリーグに向けて、良いファウンデーションができてきたので、当初の目標を達成したいと思います。ブリッツ選手は、うまくチームにフィットしていて、インターナショナルなプレーヤーであり、偉大なキャラクターの持ち主でもあります。オフフィールドでも良い影響を他の選手に与えています」 ──プレーの判断の改善点は? 「コーチとしてはディシジョン・メーキングを教えるのに一番時間がかかります。今日は4~5回、トライチャンスがありましたが、獲り切れない場面があり残念です。トップゲームで判断することは良い経験になります。昨年と比べて良い方向を向いていると感じます」 鶴田諒ゲームキャプテン 「初めに、先週、NTTドコモ戦はミスが多く負けた試合でしたが、その反省を生かして、今日は自分たちのラグビーの形が多く作れました。結果、たくさんのファンの前で勝利することができて嬉しく思います。FWがゴール前で頑張ってくれて、ハーフ団がエリアを取ってくれて、外から安心して見ていることができました。今日は完璧な試合ではないと思うので、来週の神戸製鋼戦まで、修正して備えたいと思います」 ──自分たちのラグビーの形とは? 「昨シーズンと大きく変わったわけではありませんが、ディフェンスは組織的に全員が規律を守って、個人の判断で動かないという形です。アタックでは、しっかりスペースへボールを運んでいこうというプレーで、外が空いたらしっかり外を狙っていくという、全員が前を向いて判断していく形です。ディフェンスはおおむね良かったのですが、ラインブレイクされる場面も数回あったので、修正したいと思います。アタックでは、クボタさんが前で止めて来ると分析していたのですが、はまってしまった点がありました。何回か、前半にチャンスがあったのですが、ミスが出て、行ったり戻ったりが多かったと思います。映像を見て修正したいと思います」 マン・オブ・ザ・マッチはNTTコミュニケーションズシャイニングアークス9番、西橋勇人選手
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