プレシーズンリーグ プール戦 第1節マッチサマリー(東芝 35-24 リコー)

東芝
ブレイブルーパス
東芝ブレイブルーパス
35 合計 24
14 前半 5
21 後半 19
5 勝点 1
5 総勝点 1
リコー
ブラックラムズ
リコーブラックラムズ

東芝ブレイブルーパス 35-24 リコーブラックラムズ

プレシーズンリーグ プール戦 第1節 プールD
2015年9月5日(土)15:05キックオフ/岩手・盛岡南公園球技場

試合開始の午後3時には穏やかな風。気温は24度と例年の岩手にしては気持ち暖かい天気の中での試合。
岩手の熱心なラグビーファンがスタンドを埋め尽くし、向かいの芝生席にはリコーの大応援団がスタンバイ。グラウンドに熱い視線が注がれた。

東芝ブレイブルーパスのキックオフでスタート。第1試合同様、追う立場であるリコーブラックラムズは、大応援団の声援を背に、エンジン全開。前半4分リコーはドライビングモールから200センチのカウへンガ桜エモシが先制トライ。その後も一気に攻め込みたいリコーだが、東芝は冷静に立て直して相手22m陣内で試合を進める。自慢のフィジカルで力強くリコーFW陣を支配する東芝、たまらず反則を繰り返すリコー。14分、反則の繰り返しによる認定トライのホイッスル。

リコーもバックスが左右に揺さぶりをかけながら前進するも、東芝は30分には自陣22メートルから挽回し、最後はLO4番梶川喬介のトライで14-5と突き放す。
前半終了間際にリコーが相手22m陣まで迫るが、東芝の分厚いディフェンスを越えられずにハーフタイムへ。

ハーフタイムで修正をかけてきたのはリコー。後半開始早々、敵陣で左サイドからバックスの流れるようなパスワークで最後は右WTB渡辺昌紀がリコー応援団が待つ右隅にトライ! 4点差に。さらに5分にも自陣劣勢から挽回して最後はカウへンガがトライして、一時はリコーが再逆転。ブレイクダウンでも東芝に負けない運動量。その躍動感に、スタンドからも拍手と声援が湧きおこる。
しかし、若干足の止まったリコーの穴を見逃さない東芝は、9分にはリコーのディフェンスの穴をすり抜けるように10番小川高廣が逆転のトライとコンバージョン。

ここで勝負ありかと思われたが、今日のリコーは最後まで東芝と競り合う期待感を抱かせる試合内容。17分にはハーフウェイラインのモールから一気に縦に切り込んで小松が再々逆転トライ。
高平のゴールも決まり20分を残して21-24。
会場はリコーの勝利を後押しするかのような大声援。
しかし、地力に勝る東芝は、終盤にかけてスクラムとラインアウトで圧倒し、27分にトライとゴールで冷静に逆転すると、32分に小川がダメ押しのトライを奪い、ゴールも決め、35-24。
タイムアップを知らせるホーンの音とともにボールは外に蹴り出され、リコーの野望を打ち砕いた。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は東芝ブレイブルーパス梶川喬介選手。


● 記者会見ダイジェスト ●

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(右)、野口キャプテン

神鳥裕之監督

「沢山の観客のみなさんの応援に感謝致します。しっかり勝とうと思ってプレーしましたが、セットプレーの強さにやられてしまいました。フィジカルの強さを感じ、そのプレッシャーで反則を繰り返してしまいました。自分達のプレーの精度をもっと上げたいです。ラインアウトでもっと集中力を出さないと駄目ですね。まだまだチームを構築している段階です。ステップアップをしていくことが大切です」

野口真寛キャプテン

「ファンの皆様応援ありがとうございました。セットプレーでできたこと、できなかったこと、いろいろ課題が見えました。ポジティブに考えてチャレンジしていきたいと思います。
試合中に修正できなかったことを練習に落とし込み、ハードワークを意識して今後も取り組んでいきたいと思います」


東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパス
富岡監督(右)、梶川ゲームキャプテン

冨岡鉄平監督

「今日のゲームはエリアマネジメントをしっかりやることをテーマとしました。エリア毎のシチュエーションでいかにコミュニケーションを築きトライを取れるかが課題ですね。点の取り合いになったのは、コミュニケーションのとり方に問題があったと思います
。初戦としては、何よりも勝ったことが一番の収穫かなと思います。東芝はこのプレシーズンリーグ5戦を常にチャレンジで戦っていきたいと思います。日本代表選手が戻ってきても、直ぐにレギュラーになれるかは保証しません。チーム全体がレベルアップし、試合展開に応じたバリエーションある戦い方を目指したいと思います」

梶川喬介ゲームキャプテン

「試合中『嫌な時間帯』が何度かありました。お互いにコミュニケーションをとる事で、流れが変わり始めました。自分たちで修正できたことが良かったと思います。キックの精度をもっと上げて、しっかりとエリアを取ること。点を取られた後のリスタート切り替えをしっかりやることが大事かなと思います」






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