セカンドステージ第6節 マッチサマリー(NTTコミュニケーションズ 17-18 サントリー)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 17-18 サントリーサンゴリアス セカンドステージ・第6節 グループA ジャパンラグビートップリーグ2014-2015 セカンドステージ第6節グループA。勝点1 現在8位でセカンドステージ勝利のないNTTコミュニケーションズシャイニングアークス vs 勝点17 現在5位サントリーサンゴリアスの一戦です。 前節、パナソニック ワイルドナイツに思わぬ大敗をしたサントリーとセカンドステージ勝利の無いNTTコム、どちらのチームが試合の主導権を握るのか。 3分、NTTコムのペナルティをサントリー9番SH日和佐がクイックスタートで10番SOピシへパスしてNTTコムのディフェンスの間を抜けて12番CTB小野へパスしてNTTコム7番FL金のタックルを受けながら左サイドのインゴールに飛び込んで両チームの初トライはサントリーがあげた。 0-5 13分、サントリーボールのスクラムからラックになって出たボールをNTTコム11番WTB友井川がインターセプトして左サイドにトライして10番SOヤンチースが左25mのゴールを決めて逆転した。 7-5 20分、NTTコムのペナルティで中央20mペナルティゴールを10番SOピシが決めて再逆転した。 7-8 31分、NTTコムのゴール前でオフサイドのペナルティにサントリー10番SOピシのクイックスタートから個人技で相手のタックルをかわして自ら持ち込んでトライをした。 7-13 40分、NTTコムのラインアウトからのセットプレーでNo.8栗原がモールサイドをすり抜けて左サイドにトライをあげた。10番SOヤンチースが左サイド25mゴールを決めて再々逆転した。 14-13 後半はサントリーのキックオフで始まった。 26分、再び、NTTコムのゴール前で再三ペナルティを貰い、スクラムを組み、最後はグラウンドが荒れたためスクラム位置を変えてサントリーがまっすぐスクラムをプッシュして前進し、スクラム最後尾の20番No.8竹本が左サイドに持ち込んで決勝のトライをあげて再々再逆転で試合をひっくり返した。 17-18 マン・オブ・ザ・マッチは先制トライを取って後半はピシに代わってSOを務めてゲームコントロールをしたサントリーサンゴリアス12番CTB小野晃征選手が選ばれた。 勝ったサントリーサンゴリアスは暫定4位となり、次節は1月11日(日)14時からトヨタ自動車ヴェルブリッツと名古屋市瑞穂公園ラグビー場で、負けたNTTコミュニケーションズシャイニングアークスは8位で1月11日(日)11時40分から東芝ブレイブルーパスと秩父宮ラグビー場で最後の試合を行います。 ● 記者会見ダイジェスト ●
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス ペニー ヘッドコーチ(右)、溝口キャプテン ロブ・ペニー ヘッドコーチ 「今日は試合としては負けてしまいましたが、選手のパフォーマンスを誇りに思います。トップグループのチームと対等に試合を行えることは、これまで念頭に思っていたことですが、それができて良かったと思います。トップチームの一つであるサントリーと接戦をできたことで、今後の成長につながると思います。試合の中ではコーリング(選手同士の声掛け)がほしい場面で、必ずしもいいコーリングができていませんでしたが、これは今後、修正すべき課題です」 ──試合への準備でフォーカスを当てているのはどのような点でしょうか? 「サントリーのアタックへの対応はかなり良くできたと思います。必ずしも100%の出来ではありませんでしたが、それに近いものがありました。また、ボールコントロールでは、ペネトレイトできないときにキックをうまく使うこともできていました。いい形が少しずつ増えてきたと思います。サントリーはこの10年間、基本的なアタックは大きく変わっていないと思います。それにある程度対応できていました」 ──アタックではいいところも多かったが、スクラムでは劣勢だったと思いますが? 「NTTコムは若い選手が多く、フィジカルでの力をつけるには1年半はかかります。日本代表クラスの多いサントリーFWに対して、今日、これだけのゲームができたことを誇りに思います」 ──チームでやることを共有してきたが、それでも、今日は勝ちきれなかったのは? 「サントリーのディフェンスが良かったと思います。NTTコムはブレイクダウンやジャッカルの判定への対応など、まだよくなかったところもありますが、これについてはコーリング(声掛け)の改善が大事だと思います」 溝口裕哉キャプテン 「正月の3が日にも拘らず、大勢のサポーターの方に応援に来ていただいたことに、まず、感謝します。せっかく来てくれたサポーターの方々に、勝利を見せることができず残念です。フェイズを重ねたアタックでは、いいフェイズもできました。ただし、セットプレーではまだ修正が必要だと思います。トップ8チームの中で毎週戦っていくのは大変ですが、一つ一つ、チームとして成長していきたいと思います」 サントリーサンゴリアス 大久保監督(右)、真壁キャプテン 大久保直弥監督 「今日はありがとうございました。今日の試合の出来は、トップ4のチームとしてふさわしいかどうかと言えば、決してふさわしい出来ではありませんでした。セカンドステージはもう1試合ありますので、次の試合ではトップ4にふさわしいチームかどうかを、しっかり示したいと思います。ただ、マイボールを出すだけでは普通のチームにすぎません。チーム一体となって、チャンスを生かして、より生きたボールを出すようにならなければいけないと思います」 ──後半途中から投入したSHフーリー・デュプレアは久々の試合でしたが? 「デュプレアが試合に出るのはほぼ半年ぶりだと思います。最もサントリーのラグビーを知っている選手が今日は30分プレーできました。しかし、ゲーム勘やフィットネスなどは、まだまだ60-70%ではないでしょうか」 ──前節、パナソニックに8-45で大敗してチームに嫌な雰囲気があったのでは? 「お察しの通りです。このままのチームでは、いいゲームはできないと思います。コーチとしてもう少し工夫しなければいけないと考えています」 ──後半途中からPR畠山選手と入替で投入した垣永選手が頑張りましたが? 「今日は後半途中から入替投入された垣永が大きな声を出し、スクラムでの流れを変えました。しかし、勿論、畠山の経験と、彼がサントリーのラグビーをよく理解しているところは大事です。第1列ではHO青木も復帰して、いいまとまりを引き出していました。他の選手との相性も考えながら、畠山・垣永をはじめ、いい選手をうまく使っていきたいと思っています」 真壁伸弥キャプテン 「今日はスコアだけは勝ちましたが、すごく反省するべき内容の試合でした。サントリーのラグビーとは何かを考え直して、次の試合に臨みたいと思います。勝ちに対して、選手の皆が、もっとがむしゃらにやっていかなければいけないと思います」 マン・オブ・ザ・マッチはサントリーサンゴリアス12番、小野晃征選手
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