トップリーグ第6節、第2試合。ここまで2勝3敗(勝点10)第10位のNECグリーンロケッツと、1勝4敗(勝点6)第11位リコーブラックラムズの戦いです。リーグ戦での過去の成績は7勝1敗と勝利しこの試合も確実に勝点を積み上げたいNECと前節のサニックス戦で今シーズン初勝利し波に乗りたいリコーの両チームにとって大切な試合となります。
試合はスコアボードを背にした風上のNECに対してリコー(SO)河野選手のキックオフで6189人の両チームの熱いファンに見守られ試合は始まりました。
前半開始1分、リコーはNEC攻撃陣に早めのプレッシャーをかけミスを誘いボールを奪うと左右大きくボールを動かし縦への攻撃を織り交ぜた連続攻撃から、(FB)横山選手から(WTB)小松キャプテンにボールを繋ぎ右サイドに先制のトライ(GK失敗)。その後NECもリコー陣に果敢に攻め込むが厚いディフェンスに阻まれ突破できない。
激しい攻防が続いた17分、NEC陣15m付近でNECボールスクラムから右オープンに出たボールをNEC(CTB)森田選手がキック。それに対しリコー(CTB)オリフィエ選手が果敢にチャージしてそのままトライ(GK失敗)。
続く28分にもリコーはNEC陣15m付近でのNECボールLOよりのモールに対し早めにプレッシャーを掛けボールを奪うと、左右に素早く動かし、ラックより出たボールを(SO)河野選手から(No8)ブロードハースト選手に繋ぎ右サイドにトライ(GK失敗)、15対0と前節より好調のリコーペースで前半が進んだ。
NECは後半スタートより3人の選手を入替え反撃体制で挑み、開始早々の1分にリコー陣10m付近のNECボールLOより右オープンに展開し、(CTB)森田選手から(WTB)釜池選手にボールを繋ぎ右サイドに反撃開始のトライ(GK失敗)、2トライ差と追い迫る。
しかしリコーは後半15分にNEC陣20m付近のラックより出たボールを連続攻撃、(WTB)小吹選手がトライ(GK成功)し4トライとしてボーナスポイント「1」を確保。続く20分、そして29分にも(CTB)キニキニラウ選手が連続トライを奪い36対5とNECを引き離す。
NECは後半33分にリコー陣22m付近ラックより出たボールを繋ぎ、(FB)窪田選手がトップリーグ通算50となるトライを奪い、39分にも(WTB)ナドロ選手と連続トライを奪うが反撃もここまで。試合は終始試合ペースを掴んだリコーが36対19と勝利し勝点「5」を奪い取った。
なお、この試合のマン・オブ・ザ・マッチはリコー(LO)馬渕選手に贈られた。
次節、2連勝のリコーは21日(日)にキヤノンイーグルスと戦い(神奈川/ニッパツ三ツ沢球技場)、NECは東芝ブレイブルーパスに挑む(20日(土)/秩父宮)。(佐藤克則)
|