6節 マッチサマリー(リコー 36-19 NEC)

リコーブラックラムズ 36-19 NECグリーンロケッツ
【week6/2012年10月13日(土)/東京・秩父宮ラグビー場】

リコー 36-19 NEC   リコー 36-19 NEC   リコー 36-19 NEC   リコー 36-19 NEC

トップリーグ第6節、第2試合。ここまで2勝3敗(勝点10)第10位のNECグリーンロケッツと、1勝4敗(勝点6)第11位リコーブラックラムズの戦いです。リーグ戦での過去の成績は7勝1敗と勝利しこの試合も確実に勝点を積み上げたいNECと前節のサニックス戦で今シーズン初勝利し波に乗りたいリコーの両チームにとって大切な試合となります。
試合はスコアボードを背にした風上のNECに対してリコー(SO)河野選手のキックオフで6189人の両チームの熱いファンに見守られ試合は始まりました。

前半開始1分、リコーはNEC攻撃陣に早めのプレッシャーをかけミスを誘いボールを奪うと左右大きくボールを動かし縦への攻撃を織り交ぜた連続攻撃から、(FB)横山選手から(WTB)小松キャプテンにボールを繋ぎ右サイドに先制のトライ(GK失敗)。その後NECもリコー陣に果敢に攻め込むが厚いディフェンスに阻まれ突破できない。

激しい攻防が続いた17分、NEC陣15m付近でNECボールスクラムから右オープンに出たボールをNEC(CTB)森田選手がキック。それに対しリコー(CTB)オリフィエ選手が果敢にチャージしてそのままトライ(GK失敗)。
続く28分にもリコーはNEC陣15m付近でのNECボールLOよりのモールに対し早めにプレッシャーを掛けボールを奪うと、左右に素早く動かし、ラックより出たボールを(SO)河野選手から(No8)ブロードハースト選手に繋ぎ右サイドにトライ(GK失敗)、15対0と前節より好調のリコーペースで前半が進んだ。

NECは後半スタートより3人の選手を入替え反撃体制で挑み、開始早々の1分にリコー陣10m付近のNECボールLOより右オープンに展開し、(CTB)森田選手から(WTB)釜池選手にボールを繋ぎ右サイドに反撃開始のトライ(GK失敗)、2トライ差と追い迫る。
しかしリコーは後半15分にNEC陣20m付近のラックより出たボールを連続攻撃、(WTB)小吹選手がトライ(GK成功)し4トライとしてボーナスポイント「1」を確保。続く20分、そして29分にも(CTB)キニキニラウ選手が連続トライを奪い36対5とNECを引き離す。

NECは後半33分にリコー陣22m付近ラックより出たボールを繋ぎ、(FB)窪田選手がトップリーグ通算50となるトライを奪い、39分にも(WTB)ナドロ選手と連続トライを奪うが反撃もここまで。試合は終始試合ペースを掴んだリコーが36対19と勝利し勝点「5」を奪い取った。
なお、この試合のマン・オブ・ザ・マッチはリコー(LO)馬渕選手に贈られた。
次節、2連勝のリコーは21日(日)にキヤノンイーグルスと戦い(神奈川/ニッパツ三ツ沢球技場)、NECは東芝ブレイブルーパスに挑む(20日(土)/秩父宮)。(佐藤克則)

会見ダイジェスト
NECグリーンロケッツ
クーパー ヘッドコーチ(右)、浅野キャプテン
クーパー ヘッドコーチ(右)、浅野キャプテン

■NECグリーンロケッツ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「今日のパフォーマンスは、到底受け入れることのできないもので残念です。ボールキープの部分では、ボールフォロワーが機能せず、そのため、相手にプレッシャーを掛け続けられませんでした。また、タックルに行くけれど、外されるなど、散々でした」

浅野良太キャプテン

「まず、今日も、多くのサポーターの皆様が駆けつけてくださいました。毎試合、多くの方に来ていただき、1選手として嬉しく思います。そのサポーターの前でこのような試合をしたことはとても残念です。この1週間は個人のプレーにフォーカスしてきましたが、自分たちのミスでゲームをダウンさせてしまいました。まず、ボーナスポイントを取ろうと、前半と後半は違うゲームにしようとハーフタイムに言って、何とかしたかったのですが、この結果で残念です」

──後半立ち上がりでトライし、波に乗れそうだったが?

「前半もトライを獲られた場面では、エリアマネジメントとボールコントロールができていませんでした。スクラムでプレッシャーを受けたところもあり、マイボールのコントロールを正確に行うことで、自分たちの流れにすべきところでしたが、自分たちのミスでそれを失ってしまいました」

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リコーブラックラムズ
山品監督(右)、小松キャプテン
山品監督(右)、小松キャプテン

■リコーブラックラムズ
山品博嗣監督

「今日の試合も多くの応援をありがとうございました。NECさんには、ここ2-3年、勝てていなかったので、何とかしたいと臨みました。チームがようやく軌道に乗ったように感じています。最初からフィジカルなゲームができて、リコーのスタンダードが出せたと思います」

小松大祐キャプテン

「本日はありがとうございます。多くのファンの方々の前でプレーできて嬉しく思います。今まで、開幕4連敗をしたことをしっかり認識して、学んだことを全部出し、チャレンジャーらしくひたむきに、転がったボールに体をぶつけて拾いに行こうと臨んだ成果だと思います」

──リアクションのミスがなくなったようだが?

「ディフェンスでは、特に馬渕と山藤がリードしてくれて、集中できました。今日はディフェンスが一番だと臨みましたが、そのディフェンスで流れをつかめたと思います。4連敗の敗因は消極的だったことで、全員、攻めの姿勢を持って戦い、特に前半20分はうまく戦えたと思います」

リコー 36-19 NEC

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