13節 マッチサマリー(トヨタ自動車 19-22 リコー)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 19-22 リコーブラックラムズ
【week13/2012年2月5日(日) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

トヨタ自動車 19-22 リコー   トヨタ自動車 19-22 リコー   トヨタ自動車 19-22 リコー   トヨタ自動車 19-22 リコー
曇り空の下、リコーブラックラムズのキックオフで試合開始。開始10分以内のところで、トヨタ自動車ヴェルブリッツがリコーのディフェンスの甘くなったところを攻め、立て続けに2つのトライをあげてペースを握る。しかし、リコーもラインアウトからのきれいなライン攻撃でトライをあげてから攻撃のテンポを上げ、その後はお互い一進一退の攻防を繰り返す。

この膠着状態を打ち破ったのはリコー。スクラムからのきれいなBK展開でトライをあげ、2点差まで詰め寄るが、トヨタ自動車もゴール前のラインアウトからFWの攻撃でトライをあげ突き放す。このままハーフタイムかと思われた前半終了直前、リコーがグラウンドを大きく使ってボールを動かしトライをあげ、19-17で前半終了。

後半は、トヨタ自動車のディフェンスが甘くなり、リコーのボール保持時間が長くなったが、お互いに決定的なチャンスは訪れず、ノースコアのまま時間が過ぎる。しかし、20分過ぎに、リコーがキックのカウンター攻撃からつないでトライをあげて逆転。その後トヨタも猛攻を仕掛け、試合終了直前には敵ゴール前まで攻めるもタッチに押し出され、そこでノーサイド。この瞬間、リコーのワイルドカードトーナメントへの出場は確定した。(大林 直之)

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会見ダイジェスト
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
朽木監督(右)、上野キャプテン
朽木監督(右)、上野キャプテン

◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督

「今シーズンのホーム最終戦に多くのファンに来ていただき感謝します。今シーズンは何度も苦しいときがあったが、チーム一丸となり盛り返してきた。リコー戦に勝ち日本選手権に繋げたかったが残念。今年の力だと真摯に受け止め、この悔しさを次に繋げていきたい」

○上野隆太キャプテン

「今シーズンが終了してしまったが、チームスタッフ全員で戦えたことを誇りに思う。多くの課題があったがしっかり反省して来シーズンに繋げていきたい」

──今シーズンを振り返って誤算があったか?

○朽木監督
「春・夏は非常に良かった。自信を持って開幕を迎えた。怪我などもあったが選手はベストを尽くしてくれた。力はある。結果に繋がらなかったのは私の采配ミスです」
○上野キャプテン
「前半は歯車が噛み合わなかった。後半はやっと修正できたが結果が出なかったのが悔しい」

──トップ4とトヨタ自動車の差はあるか?

○朽木監督
「大差は無いと思う。ゲーム中に力を全て出し切るかどうか。悪い内容なりにトップにいるチームは力を出し切る。トヨタ自動車はまだできていない」

トヨタ自動車 19-22 リコー   トヨタ自動車 19-22 リコー
リコーブラックラムズ
山品監督(左)、滝澤キャプテン、ノヌー選手

山品監督(左)、滝澤キャプテン、ノヌー選手

◎リコーブラックラムズ
○山品博嗣監督

「チームで掲げた目標が達成できて嬉しく思う。次に向けて準備をしたい」

○滝澤佳之キャプテン

「ゲーム内容は反省することが多かったが勝てて良かった。次に向けて修正したい」

○マア・ノヌー選手

「今週のチームの状態は良かった。トヨタ自動車は諦めないチームだしタフなゲームだった。勝てたことが嬉しい」

──トヨタ自動車戦での戦略があったか?

○滝澤キャプテン
「自分たちのラグビーをするだけだった。しっかりとアタックしディフェンスするだけ」

──ブレイクダウンはどうだったか?

○滝澤キャプテン
「トヨタ自動車が激しくコンテストしてきた。リコーはそれを受けてしまう場面が多かった。反省して次に活かしていきたい」

──ノヌー選手の加入によって何が変わったか?

○山品監督
「全ての面でプラスになった。練習の前や後、試合の前や後でプロの意識を感じ取れた。当然ゲーム中のパフォーマンスは最高である。チーム全体が良い刺激を受けた」

──トヨタ自動車のスティーブン・ブレット選手は意識したか?

○ノヌー選手
「何度も戦っているし特別な意識はしていない。彼はグラウンドの外では友人だし、グラウンドでジャージが違えば敵だから倒しにいくだけ」

 
 

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