3節 マッチサマリー(リコー 53-0 Honda)

リコーブラックラムズ 53-0 Honda HEAT
【week3/2011年11月12日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】

リコー 53-0 Honda   リコー 53-0 Honda   リコー 53-0 Honda   リコー 53-0 Honda
トップリーグ第3節、開幕戦で接戦を制するも前節では大敗を喫してしまったリコーブラックラムズと、トップリーグ昇格後初勝利を狙うホンダヒートとの対戦が秋晴れの秩父宮ラグビー場で行われた。

前半3分、最初にチャンスを掴んだのはホンダ。敵陣22m付近でリコーがコラプシングの反則。FB嶋がペナルティゴールを狙ったが惜しくもゴールポストに弾かれ失敗。その後は両チーム攻め手に欠け、一進一退の攻防が続く。

試合が動いたのは前半19分。ホンダCTBロビンスの故意の反則(ロビンスはシンビン)により、リコーSO河野が敵陣22m付近のペナルティゴールに成功(3-0)。ここからリコーは数的優位を利用してホンダを突き放しにかかる。22分、ホンダFB嶋のミスキックをリコーFB横山がキャッチし大きくゲイン、WTB小吹につないで中央にトライ(G成功 10-0)。25分にもリコーが敵陣10m付近のラックから9-12-5-15とつなぎ最後はWTB小吹が右隅にトライ(G成功 17-0)、36分にはリコーSO河野がペナルティゴールを追加し20-0で前半を折り返した。

後半に入って7分、リコーは敵陣22m付近のラックから9-12-13-15と展開し、WTB小吹がこの日3本目となるトライ(G成功 27-0)。ホンダも反撃を試みるが、大事なところでミスが出てチャンスを潰してしまう。
その後、リコーが27分にゴール前ラックからSO河野(G成功 34-0)、30分、FB横山(G成功 41-0)、34分には入替で入ったキニキニラウ(G失敗 46-0)、39分にもキニキニラウがトライを追加し(G成功 53-0)、ノーサイド。
試合開始直後の均衡状態から自らのミスをリカバリーできなかったホンダと、落ち着いて本来の姿を取り戻したリコーに大きな差が出る結果となった。
マン・オブ・ザ・マッチにはリコーのゲームキャプテン河野が選ばれた。(久野彰也)
会見ダイジェスト
Honda HEAT
上野監督(右)、田中キャプテン
上野監督(右)、田中キャプテン


◎Honda HEAT
○上野三四郎監督
「多くのファンの皆様、レフリー、関係の皆様に感謝します。残念ながら、後半はリコーブラックラムズさんに5本トライを獲られました。前半のキックミスからのトライ、後半のターンオーバーされてのトライが痛かったです」

──点差が開いたが、修正点は?
「今まで、こんな点差にされたことはないので、ポジティブにはなれません。ミスからの自滅で、ディフェンスもよくありませんでした。アタックではマイボールをしっかり最後までキープすることができず、相手のプレッシャーに負けてしまっていたことが課題です」

○田中貴士キャプテン
「この試合はボールを保持し続けるプランでしたが、できなかったのが反省点です」

──ラインアウトがうまくいかなかったが?
「自分たちのミスですね。相手のプレッシャーは自分自身、感じていませんでした」

リコー 53-0 Honda   リコー 53-0 Honda   リコー 53-0 Honda
リコーブラックラムズ
山品監督(右)、河野ゲームキャプテン
山品監督(右)、河野ゲームキャプテン


◎リコーブラックラムズ
○山品博嗣監督
「今日もファンの皆様、リコーの関係者に感謝申し上げます。前半、サポートとブレイクダウンのところにいくつか課題がありました。先週からの課題は解決して、良いゲームができたと思います」

──タマティ・エリソン選手のCTB起用は?
「もともと、トップリーグレベルのSOが河野好光選手ともう一人必要と考えていますが、タマティ選手もプランの一つです。ホンダヒートさんの戦力分析で、この試合の優位性があると判断してCTBで起用しました。スマートな選手ですので。前回のタマティ選手のSOが悪かったわけでなく、いくつかある組み合わせの一つです」

──No.8ジェームズ・ハスケル選手、CTBマア・ノヌー選手の先発起用は?
「ハスケル選手は、ボールに常に絡む選手です。先週、20数回タックルしてミスタックルなしでした。中心となる選手です。ノヌー選手も1週間合わせて、もっともっとマッチしてくると思います」

──(ノヌー選手には)もっと高いものを期待しているのでは?
「12番として横にも動けるし、しっかりボールをゲインしてくれることが、まず、彼に望んでいることです」

○河野好光ゲームキャプテン
「前半は、ちょっとサポートとブレイクダウンがうまくいかず、思うようにアタックできない場面がありました。外国人選手がしっかり前へ出てくれて、打開できました。ここのところ、後半に得点されているので、後半はしっかりやろうと言い、選手は40分、よくやってくれたと思います」

──ボールを失った場面も多かったが?
「練習からしっかり心がけていますが、今日はアップ中にホンダさんがブレイクダウンのアップをしていたので、しっかりシールドしようと言ったのですが、きちんとシールドできなかったことが課題です」

──今年はゲームキャプテンのキックが良いが?
「あまり今までと変えてはいませんが、毎週、歩幅を変えたり、角度を変えたりして調整しています」

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