どうなる?「ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 総合順位決定トーナメント」山崎&安村アンバサダーと太田部長の特別座談会③

トップリーグ総合順位決定トーナメント開催!特別座談会
山崎&安村アンバサダーと太田部長が語り合う
<トップリーグの現在。そして、その未来形>③
「いよいよ4強対決! ファイナル進出へ鍵を握る選手は?」

トップリーグ アンバサダーである山崎紘菜さんと安村直樹さん、そして太田治トップリーグ部長が集結して熱いラグビートークを繰り広げる特別座談会第3回は、12月8、9日に行われる「リーグ総合順位決定トーナメント」2回戦の中でも最注目の4強対決(神戸製鋼—トヨタ自動車=8日14:00大阪・花園、サントリー−ヤマハ発動機=8日16:00 東京・秩父宮)でキープレーヤーとなりそうな選手たちの話題を中心に紹介します(以下、一部敬称略)。

出席者

  • 山崎 紘菜(東宝芸能所属 女優=ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019アンバサダー)
  • 安村 直樹(日本テレビアナウンサー=ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019アンバサダー)
  • 太田 治(日本ラグビーフットボール協会トップリーグ部 部長)

取材・構成/出村 謙知

山崎、安村両アンバサダーと太田部長(手前左) photo by Kenji Demura

山崎、安村両アンバサダーと太田部長(手前左)
photo by Kenji Demura

安村「予想通り、リーグ総合順位決定トーナメント1回戦は白熱した展開の好ゲームばかりとなりました」

山崎「一度負けたら優勝できない。全部、後がない戦いなので、特別な緊張がありますよね」

安村「そういう意味で、8チームの勝ち上がりで優勝を決めるのって面白いし、4強対決となる2回戦でも、1回戦を上回る熱戦が期待できそうです。
ということで、この辺でベスト4に勝ち残った神チームごとに注目選手を見ていきましょうか。
神戸製鋼では、何と言ってもダン・カーター(SO)選手ですかね」

「カーターよりもパーカー派」山崎アンバサダー photo by Kenji Demura

「カーターよりもパーカー派」山崎アンバサダー
photo by Kenji Demura

山崎「カーター選手、本当に人気がありますよね。カーター選手がキックを蹴る時は観に来ている人たちがみんなカメラを構えるし、本物のスーパースター。もちろん、プレーもすごい。何と言っても、チームが追い込まれた状況を1回のキックで覆してしまう、あの力。相手のチームの方が神戸製鋼を追い詰めていたはずなのに、カーター選手がポーンと蹴るだけで、『あれ? いつの間にか相手チームの方がマズい状況に追い込まれている』ということが多くて、『なんで1本のキックだけで、ここまで状況を変えられるんだろう』って、感心してしまいます。
でも、実はわたしはダン・カーター選手よりパーカー(ヘイデン=SO)選手派なんです。
サンウルブズでの香港でのストーマーズ戦、最後、DGで逆転した試合は痺れました。左足でも右足でも同じようにキックができるし、自分でも走ってもいけますしね」

太田「神戸製鋼の10番は贅沢すぎますよ。イーリニコラスも控えにいますからね。でも、そこまでの深い見方をする人は、ラグビーファンを自認する人でもなかなかいないですよ」

山崎「安村さんのオススメは中島イシレリ(神戸製鋼NO8)選手ですよね」

安村「イシレリ選手、決してポッチャリじゃないし、同じ土俵で考えてはいけないんですが、親近感を覚えてしまいます(笑)。『一生懸命走るポッチャリさん』」

山崎「対するトヨタ自動車のキーマンはやはり姫野選手だと、わたしは思います。イングランドから戻ってきて、パナソニックとの激戦も制して、さらに状態が良くなっている気がします」

安村「ラグビーでは『倒れるな』と教わりますが、それを一番、具現化している。ラグビーは倒れたら何もしてはいけないスポーツだからこそ、『絶対倒れちゃいけないんだよ。姫野選手を見ていればわかるでしょ』という、すべてのラグビー選手にとってのお手本になるようなプレーをしてくれる。
神戸製鋼の贅沢すぎるSO陣も確かに凄いですが、トヨタ自動車にもクロニエ(ライオネル=SO)選手がいますし、リーグ戦でも両チームの対決は引き分けでした。神戸製鋼対トヨタ自動車の再戦は、後々まで名勝負として語り継がれる一戦になるような気配が漂います」

山崎「トヨタ自動車のBKではジオ・アプロン(FB)選手も大好きな選手です」

「神戸製鋼・山下とトヨタ自動車・三浦の新旧PR対決に注目」(太田)

山崎「サントリーでは、やはりキャプテンの流(大=SH)選手。大学時代から注目していたんですけど、代表経験も重ねて、どんどん進化している。もちろん、サントリーには流選手以外にもスタープレーヤーが集まっていますが、その中で特にいま注目しているのは梶村(祐介=CTB)選手です」

「倒れない姫野は全ラグビー選手のお手本」(安村アンバサダー) photo by Kenji Demura

「倒れない姫野は全ラグビー選手のお手本」(安村アンバサダー)
photo by Kenji Demura

安村「ヤマハ発動機は、なんと言ってもスクラムの時のみんなの『やってやるぞ』という、あの元気さ。あれだけでも見る価値がある。山本(幸輝=PR)選手、日野(剛志=HO)選手、伊藤(平一郎=PR)選手。ここは見てほしい。スクラムを心から愛している人たちなので」

山崎「日野剛志選手はボールを持った時のプレーも凄い。あと、ヤマハ発動機はタックルでも刺さりまくる感じですよね」

太田「ヤマハ発動機のPRで言えば、山村亮もいます。37歳ですが、今シーズンはトライも取っていますし、試合の終盤に出てきてチームの士気を高めている。同じPRで現役時代にプレーしたことのある人間としては、自分のことのように嬉しいですよ」

安村「15年目ですもんね」

山崎「トップリーグのオフィシャル・ファン・ブックには『士気を高める大声でエナジー注入』とあります」

安村「太田さんはやはりFW第1列の選手に特に注目したりするのでしょうか」

太田「そうですね。どうしても自分と同じポジションの選手に目が行きがちです。神戸だったら、久々に代表に選ばれた山下(裕史=PR)選手。スクラムもそうなんですけど、近場のタックルの強さ。トヨタ自動車の三浦昌悟との新旧のトイ面対決は注目ですね。
あと、BKでは、とうとう15人制の代表にまで上り詰めたヘンリー ジェイミー(トヨタ自動車WTB)選手。苦労して、クラブチームで頑張りながら、セブンズ代表で活躍して、トヨタ自動車から声がかかった。そして、ジェイク・ホワイト監督の下で結果を出して15人制代表に呼ばれた。
サントリーでは、山崎さんからも名前が出た、大学の後輩でもある梶村選手がキーマンになる。ヤマハ発動機でも、やはり……キャプテンだし、堀江(恭佑=NO8)選手には、ケガから復帰したばかりだけど、頑張ってもらいたいなあ」

安村「太田さんはPR愛だけじゃなく、出身大学愛も強いみたいですね(笑)。その堀江選手はラグビー選手の中でも特別に凄い体つきをしていると思うのですが、実は食べるより、飲む方が好きみたいで、『水、4ℓくらい飲むんです』って言っていて、さすがに飲みすぎだろと、ちょっと心配だったりします(笑)」

(連載第4回に続く)

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