トップリーグ 2017-2018 第12節 レポート(東芝 51-14 近鉄)
ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第12節
2017年12月17日(日)11:30キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
東芝ブレイブルーパス 51-14 近鉄ライナーズ
近鉄ライナーズ
坪井章監督
「まずは、埼玉県協会関係者の皆様ならびに、観客の皆様、本日はありがとうございました。先週の神戸製鋼戦からいい準備をして臨みたいということでやってきたのですが、結果的には前半ああいうかたちになってしまって、最初のインターセプトでその後ずるずると、東芝に太刀打ちできるプレーができないままいってしまいました。
ここで気持ちを切り替えて、また明日から最終戦(コカ・コーラ戦)に向けてよい準備をして臨みたいと思います」
樫本敦キャプテン
「本日はこのような素晴らしい環境で試合をさせていただき誠にありがとうございました。東芝さんがああいうアタックをしてくるというのは想定内だったのですが、相手に合わせてしまったかなというのはあります。セットプレーのスクラムでもこちらの強みを消されてしまい、相手の強みを出されてしまった。こちらの強みを出し切れなかったということだと思います。こういう結果になってしまい、最終戦に向けてある意味開き直って、次の試合に賭けたいと思います」
──最終戦に向けて今一番何をしなければいけないと感じていますか?
坪井監督
「前回の神戸製鋼戦から前半の入りが重要ということで、そこの入りに対する姿勢を変えようということで今週の試合に臨んだのですが、意識していない選手はいないと思うのですが、結果的に同じことを繰り返してしまいました。また昨年から我々の強みとしてスクラムに力を入れているのですが、東芝さんの圧力を受けてしまったということがあるので、そこを修正したいと思います」
──スクラムで、東芝にうまく組まれてしまったというのはどういったところでしょうか。
樫本キャプテン
「簡単に言えば、フロントロー3対3で組むところ、3対2で組まされてしまったという感じです。具体的にいうと流され気味で我々の力をいなされて組まされてしまったかたちになったというところです」
── この時期の熊谷で試合をすることは稀だと思うのですが、寒さや風などコンディションはどのように感じましたか?
樫本キャプテン
「風が強いと聞いていたのですが、確かに風は今季一番くらい強かったですが、寒さについてはそれほど影響なかったかなと思います」
──2019年に東大阪でも熊谷でもワールドカップがありますが、会場や雰囲気、盛り上がりなど感じる部分はありますか?
樫本キャプテン
「熊谷は会場も素晴らしいと思いますし、お客さんも多くの方に観戦していただきました。東大阪、熊谷双方ともより盛り上がっていければと思います」
東芝ブレイブルーパス
瀬川智広監督
「まず勝ち点5をとれたことは良かったと思います。前半と後半がまったく違うゲーム運びになってしまいましたので、その点は残念だなと思います。その点はしっかり反省をして最終戦(サントリー戦)に臨みたいと思います」
リチャード・カフイ キャプテン
「瀬川監督のいうように、前半はうまくボールをキープしてプレッシャーをかけることができました。ただし、後半に入ってからはリードが大きかったということもあって、ボールを大切にすることができず、簡単にボールをなげてしまうような場面がありました。
しかしディフェンス面では1対1で抜かれることはあってもディフェンスシステムとしてはうまく機能して、相手にプレッシャーをうまくかけることができたと思っています」
──主力のメンバーをリザーブにまわしたりした中で勝ち点5をとれたことは大きかったのではないでしょうか?
瀬川監督
「リザーブメンバーが力をつけてきましたので、思い切って使ってみようということでした。
そういう中で、前半は風下でしたので、ボールを大切にまわしていこうという意志の疎通がとれていて、ゲームコントロールできていたと思うのですが、後半風上になって、点差もあいていて、アタックが雑になってしまったりして、そこの部分はうまくいかなかった部分です。しかし我々がやるべきことをしっかりやればよいゲームになるというところが後半戦の好調につながっている要因だと思いますので、(次節の)サントリーさんという強い相手ですが、しっかり準備をして勝ち点5をとってファイナル(日本選手権=優勝決定トーナメント)に残れるように1週間準備をしたいと思います」
──シーズン序盤、黒星が重なっていましたが、ここにきて東芝らしくなってきたと思うのですが、何が変わってこのような結果につながっているのでしょうか。
カフイ キャプテン
「まず一つは、怪我人に関して後半部分では幸運に恵まれていたと思います。フロントローやリーチマイケル含め、チームの核になるメンバーが怪我もなくこれているのは大きいと思います。スクラムやディフェンスシステム(以前のディフェンスシステムから変えているのですが)についての選手の理解が高まっており、それによって今まで自分たちがどのようなミスでプレッシャーをかけられてしまっていたのかがわかり、またアタックに関してはボールをキープすることの理解がすすんだことが大事な要素の一つだと思っています」
──次のサントリー戦にむけて具体的にどのような準備をしようと考えていますか?
瀬川監督
「何も変えず、今までやってきたことをしっかり準備したいと考えています」
カフイ キャプテン
「瀬川監督がいうように、自分たちがやってきたことを100%準備して、相手の強みがどこにあるのか? という部分をきちんと勉強して、パフォーマンスしたいと思う」