トップリーグ 2017-2018 第11節 レポート(パナソニック 42-7 宗像サニックス)
ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第11節
2017年12月10日(日)13:00キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
パナソニック ワイルドナイツ 42-7 宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース
藤井雄一郎 部長兼監督
「今日は、日本1に一番近いであろうチームと試合ということで、選手は色々果敢にチャレンジしたけれども、やはり取らなきゃいけないところで、きっちりパナソニックさんはトライをして、うちは取らなきゃいけないところで、取れなかったという試合。
いい部分も中にはたくさんあったので、次の勝利に繋げられるように、少しずつチームを動かしていきたいと思う」
屋宜ベンジャミンレイ ゲームキャプテン
「負け無しのパナソニックと試合をしてて、前半点差を付けられたけど、自分たちの中では、少なからず手応えは感じていた。
後半になって、ディフェンスのちょっとしたミスだったとこから、大きくゲインされたところから、やはりパナソニックさんの上手なアタックで取り切られて、最後は大きく開いたというところが課題。
負けはしたが、まだ試合は続いていくので、今日出た反省点を修正して、残りの試合にチャレンジしていきたい」
──実際にパナソニックと戦って、他のチームと比べて強さを感じた部分は?
屋宜ゲームキャプテン
「テンポの速いラグビーをしてくると分かってて、しっかりディフェンスで止めて、できるだけボールをスローダウンさせて、パナソニックさんのテンポに持って行かないようにしようと思ったが、パナソニックさんのアタッキングラグビーを一人一人感じ、圧倒させられた」
──試合の中で良かったところとは?
藤井監督
「前半、ワイドにボールを動かして、空いたスペースを狙って何本か抜けたりしてた。
何回かオーバーラップができたが、その辺は意図的にやったところで、パナソニックさんの良い判断で阻止はされたが、何度かディフェンスの裏に出る事はできた。
そもそも、(パナソニックは)ディフェンスの凄い強いチームなので、取り切るところまでいかなかったが、その辺は少し手応えがあったと思う」
パナソニック ワイルドナイツ
ロビー・ディーンズ監督
「プレーオフ進出が決定したという事で、非常に喜ばしく思っている。
リーグ戦の目的は、先ずは準決勝プレーオフに進出する事。
この戦いの目的がそれだったので、それが今日決まった事を非常に嬉しく思っている。
今日は完璧とは言い難い内容だったが、試合に暫く出ていなかった選手達が、久しぶりに試合に出て、彼らにとっては非常に良い経験になったと思う。
サニックスさんは非常に後ろへのディフェンスも早く、フィジカルで、ディフェンスのところで凄くプライドを持って臨んできたと思う。
そういう所は、これから戦う相手に対し、我々にとっても必要になってくるので、そういった意味では非常に良い試合ができたと思う」
坂手淳史ゲームキャプテン
「今日はありがとうございました。
今日プレーオフに進出が決まった事を非常に嬉しく思う。
これを目的に今日のゲームを戦ってきたので、それを達成できた事が良かったと思う。
ゲームに関しては、サニックスさんのアタック、ディフェンス、とても良かった。
自分達と同じように、ターンオーバーからのアタックやキックからのアタック、そういう事が得意な中で精度も高く、一人一人のコンタクトも強かった。
自分達としては、しっかりエリアを取って、その中でセットプレーからのアタックという所で良いプレーができて、トライを取れた事が収穫で、これからも続けていきたいと思う。
完璧ではなかったが、一つ一つのプレーで気持ちを見せられた試合だったと思うし、出てない選手も出た選手も一つになって、戦えた試合だったと思う」
──立ち上がり上手くいかなかった時間帯でも、よく守れていたが、サニックスさんのアタックを警戒して準備していた?
ディーンズ監督
「我々としては、もう少し正確性を持ったプレーでやっていくというプランだったが、ここ2〜3週間凄く前に出るゲームができていたが、うまくそれができなかったという所で、少し戸惑った部分があったかと思う。
自分達で早めにボールを散らしすぎて、相手のプレッシャーを余計に受けてしまったかなと…。
もう少しボールを蹴って、相手を下げるようなゲームを、前半やっても良かったと思う。
そういった意味では、自分達がゲームに適応するのに少し時間が掛かり過ぎた印象を持っている。
ディフェンスについては、いいスクラムディフェンスだったり、相手にプレッシャーをかけてトライを取れていたので、その部分は非常に良かったと思う」
──上手くいかなかった時間帯に何を考えて、どうプレーしようと考えていた?
坂手ゲームキャプテン
「スペースは見えていたが、そこへボールを回すのを急ぎ過ぎたのかと思う。そこで、しっかりと前を見て、縦にいって、そこからゲームを繋いでいこうという話をした。
バックスが一人一人、スペースが見れる選手なので、そこに早く持って行きたいというので、スキルの部分でプレッシャーが掛かったかなという印象だった。
ゲームの中では、そういうミスが起こった時に始まるのはセットプレーなので、フォワードがセットプレーを一番大事にして、そこからバックスのディフェンス。
パナソニックはディフェンスからのチームなので、ディフェンスでターンオーバーして、アタックしようと話をした」
──若い布陣でスタメンを組んだが?
ディーンズ監督
「ベテラン選手を休ませようという事では無くて、これまで試合に出れなかった選手たちにチャンスを与えたいという気持ちの方が大きかった。
例えば、劉永男選手は長い間試合に出れてなく、今日久しぶりに復帰したが、これだけのパフォーマンスをしてくれるのは素晴らしい事だし、パナソニックの歴史の中で大きな貢献をしてきた選手ですし、常に正確なプレーをしてくれる選手なので、今日のパフォーマンスというのは、それを証明してくれたと思う。
テビタ ツポウ選手についても、今日80分間プレーしたが、彼もケガから復帰して久しぶりの公式戦だったが、その中であれだけやってくれた。
児玉健太郎選手も、今季初めて試合に出たし、三上選手も今日久しぶりに試合に出た。
谷選手も久しぶりにリザーブからの試合だったが、非常に素晴らしいインパクトを与えるプレーをしてくれた。
そういった意味で、できるだけ多くの選手に試合に出る機会を与えたいと思っているが、これから先の試合でチャンスは中々なくなるという事で、今回の試合をそういう機会として捉えた。
我々はたくさんの選手を、サンウルブズだったり日本代表に送り出しており、そういった選手が怪我をして帰ってくるという事も往々にしてあるので、その選手たちを休ませながら、こういった選手たちを使う事ができるというのは、我々にとっては強みだと思う」
──ホワイトカンファレンス1位が決まったが、残り2試合の位置づけは?
ディーンズ監督
「これから戦う2つのチームは、非常にハードな試合をしてくる。
彼らは準決勝目指して戦っているし、非常に厳しい試合になる事は承知している。
今まで自分達が躓くような事はしたくないと思っているので、これまで通り勝ちに行く試合をしっかりとやっていく。
扉を開けて、そこに足を踏み入れるスペースを与えてしまうと、その扉を閉める事ができなくなるので、不要なスペースを与えないという事を考えていきたい」
──プレーオフに対する課題は?
ディーンズ監督
「まだまだ成長しないといけない部分は見えている。
今日の試合でも見えた。
今日の試合では、基本的な事をしっかりやるという事での集中力の部分は、課題として明らかになったので、もう一度しっかりと見極めて、今後何をやらなければいけないかは、しっかりと課題として捉えていきたい。
一般論の話しか今はできないが、チームが集まった時に、具体的に課題を中心にやっていきたい。
成長する余地はまだまだある。
これまでやってきた結果というのを当然の結果として受け止めるつもりは全くない。
メンバーを入れ替えながらも、あと2試合を残したところで1位通過を確定させた事に関しては、選手たちが非常によくやってくれたと思うし、素晴らしかったと思う。
先にも言ったように、これは当然の結果ではなく、選手たちが一生懸命やった結果だと思う。
これは試合に出たメンバー達だけの成果ではなく、試合に出ていいる出てないに関係なく、選手全員、スタッフ全員で作り上げた結果だと思う」