トップリーグ 2017-2018 第10節 レポート(NTTコ厶 28-28 神戸製鋼)
ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第10節
2017年12月2日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 28-28 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ジム・マッケイ ヘッドコーチ
「残念でした。最低でも4ポイント取らなくてはいけない試合でしたが、2ポイントに終わってしまったため、難しい状況にしてしまったと思います。試合の中では良いこともありました。アタックでチャンスを作って何フェイズも重ねられました。正直なところ、いくつかプレッシャーが掛かるところで精度を高くできずに、この結果になってしまったと思います」
──ブランクの影響は?
「ウィンドウマンスでは、2試合やって、とても良いトレーニングができました。この試合前もキーポイントを明確にして臨みましたが、何のエクスキューズもできません。タッチに出せず、ラインアウトではノットストレート、オフサイドなど、自分たちで修正できずに苦しんでしまった試合でした」
山中亮平ゲームキャプテン
「もう残りの4試合、全部負けられないところでしたが、引き分けてしまい、残念です。前半は、自分たちのやりたいことをやれたのですが、後半はあまりこちらのやりたい攻撃ができませんでした。後半20分過ぎから、敵陣でのブレイクダウンをあおられてしまいました。最後は僕も含めてシンビンが立て続けに出てしまって、規律の部分がダメだったなと思います」
──後半はペナルティが多くなったが?
「ディフェンスでプレッシャーを与えようという気持ちが出すぎてしまい、ラインオフサイドが多くなってしまいました。ただ、ここは個人の意識で変われるところだと思います。前へ出る気持ちはあったので、ペナルティをしないよう変えていけば良いと思います」
──シンビンの場面、故意のノックオンには見えなかったが?
「僕自身、ボールを取りに行ったのですが、外に相手が3枚居て、人数が余っていたのでシンビンと言われました」
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
ロブ・ペニー ヘッドコーチ
「こんにちは!(と、日本語で。以下、英語で)こんなにたくさんのお客様に良い試合をお見せできて、感謝します。多分、神戸さんは負けた気持ちでいると思います。NTTは勝った気持ちです。コーチ陣は、最後まで頑張って引き分けた選手のことを誇りに思います。3年前、2年前では、できなかったと思います。難しい状況で、目的としてはトップ4,5のカンパニーチームと良い試合がしたいと臨みましたが、今日は我々にとってレベルアップを実感した試合でした。自信をもってトップ4を目指したいと思います。ネガティヴな面で言えば、たくさんのトライの機会を作ったがエラーが多かったです。アンフォースドのエラーかどうかはわかりませんが、ターンオーバーが多過ぎました。ただ、スクラムは大久保、斉藤さんをはじめ、コーチングスタッフがとてもとてもハードにやってくれて、フロントローも意欲的に組んでくれて、弱みだったが強みになり、改善されたと思います」
──FBに小倉、SOに友井川というラインは?
「小倉は素晴らしい選手で、スペースがあると調子が良い。1年目はヤンチースがSOで、小倉はFBでした。友井川は元々9番の選手ですが、ビジョンが一番良い。スペースを見つける、トライの機会を作るのに長けています。この二人が同じバックスラインに入ってほしいと思っての起用でした」
金正奎キャプテン
「言いたいことをみんなロブに言われてしまったので(苦笑〕。ポジティブな面はフロントローのスクラム向上が目に見えたことでした。この1ヶ月、日本一努力したと言っても過言ではありません。結果的にネガティヴだったのは、ミスが多かったことに尽きます。コントロールできるミスが多かったです。改善すべき点をリーダーとして一貫性をもって主張できなかったのは、もっと成長したい部分です。チームは現実に成長できていて、今日など2,3年前は大差で負けたゲームだったと思うが、年々、チームが成長した結果だと思います」
──後半のミスの多さは?
「フィフティ・フィフティのプレーをしないで、無理せずしっかりボールキープがこの1週間のテーマでした。しかし、なかなかボールが手に付かず、予期せぬミスもあってできませんでした」
──相手がシンビンで円陣を組んだ時は?
「もう、しっかりトライを獲りに行こうと。ラインアウトの不安もあったが、僕たちはモールで行こうと意思統一できて、スコアにつながったのはチームとして良かったと思います」
──芝の状態は?
「こればっかりは仕方ないです。たくさんの試合が行われているので。コントロールできないことです。やる環境は相手も同じ、言い訳せずやっていきたいと思います」