トップリーグ 2017-2018 第3節 レポート(キヤノン 12-34 トヨタ自動車)
ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第3節
2017年9月2日(土)18:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
キヤノンイーグルス 12-34 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
キヤノンイーグルス
今村友基ヘッドコーチ代行
「皆様、お疲れ様です。一戦一戦成長してきているし、勝ちには届かなかったが、特に前半はフォーカスしてきたことを選手たちはやれたと思います。後半、できなかったことを修正して、次戦に臨みたいと思います」
──前半、フォーカスしていたところとは?
「ディフェンスの部分では、しっかりタックルして二人目がファイトと言ってきて、そこは良くできていたと思います。ただ、タックルのところで、ノット・ロールアウェイのペナルティーを取られたのは反省点です。アタックもスペースに運べていてたくさんチャンスを作れていました。そこは評価して、次に繋げていきたいと思います」
──永友ゼネラルマネージャーが戻って整理されたことは?
「実際に、まだ現場に来られていませんから。このゲームまでは佐藤前ゼネラルマネージャーの管轄です。週明けから本格的に新体制が始まります」
植松宗之バイスキャプテン
「良い準備を、先週もして来たのですが、なかなか結果に結びついていないなあと思います。勝負どころでミスが出て、そこをトヨタさんに上回られたかと思います」
──自分たちのパフォーマンスがうまく出せない理由は?
「終わってすぐなので、何が良くないのか分からないです。練習から良い雰囲気を作らないといけないと思いますが、そこが足りなかったかと思っています」
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
ジェイク・ホワイト監督
「とても嬉しかったのはボーナスポイントが取れたことです。あんな形で試合が始まったのに、選手たちが試合中に改善してくれたのは、自分にとってハッピーでした。また、今日の試合で良かったのは全員でプレーできたことです。チームとして、スコッドとして、一つになれました。今年のモットーはワンチーム、ノーエクスキューズです。ロッカールームに入ってもチームが一つになった良い雰囲気があり、ハッピーでした。昨年のトヨタでしたら、今日の立ち上がりだと負けていたと思います。今日は、選手たちが身体を張って、ぶつかり合いの中で勢いがありました。アタック・ディフェンスにも一体感があったので、最終的にボーナスポイントが取れたと思います」
──今回、大きく先発を入れ替えたが?
「3試合で、スコッドが代わっていることに気付いてくださってありがとうございます。理論的に言えば、今までのパフォーマンスを見て、ということになります。選手たちのパフォーマンスが良くなったところは、ハードワークして、トヨタのプランを理解してくれてきたからだと思います。やることで、結果が出ると、ドンドン自信が付きます。多くの選手が日本代表に手を挙げています。チームとしても、そういう人が増えて嬉しいです。豊田社長も代表に選手を送り出したいと言ってくださっています。今日の第一試合のサントリーさんとヤマハさんの試合を見て、二つのトップチームの戦いだと感じました。あのレベルでやっていくのにはまだ少し時間がかかります。しかし、今日のパフォーマンスができたことの理由として、チームも動き方も変わったからだと思ってくれれば嬉しいです」
──春山選手、増田選手の両新人のセンター起用は驚きだが?
「二人の若者が共にプレーできたことはとても嬉しかった出来事です。試合が始まってすぐにトヨタの未来に向けて素晴らしい試合になったと感じました。キャプテンも若いし、2ヶ月で、選手たちはトヨタがどうなりたいか分かってくれたと思います。(インタビュールームの外から聞こえてくるトヨタの選手たちの声を聞いて)ロッカールームでもハッピーな声が聞こえます。ああいう声を聞くと、これからも我々は勝つと感じます」
──2試合終わって、この試合の前に選手たちに新しく求めたことは?
「毎週、前の試合の改善すべき点を改善し、トヨタウェイをするよう求めてきました。トヨタウェイとは、ハードワークする事と、それによって勝つことです。今後の試合についても、こういう準備をしていきます」
──前半、良くなかったのはキヤノンのアタックが良かったからか?
「キヤノンさんは最初の15分、賢くプレーしていてとても良かったです。最初のうちはトヨタがピッチを狭く使っていて、外を攻められて、竹田が外で待ってしまったので、相手はグラバーキックでセンターとの間に落としてきました。ワイドにし過ぎてスペースを空けてしまったのです。新しいセンターコンビと両ウィングも一緒に試合していないのでディフェンスは厳しかったのですが、良く確認して対応できました。今迄のトヨタでしたらパニックになり、お互いに疑い始めてしまうところです。キヤノンさんは、ここまで上位チームと試合してきて、20分間、試合をドミネートしました。しかし、キヤノンさんの傾向として、最後の20分で得点を与えてしまうことを選手たちに話していました。ハーフタイムに20分後にチャンスが生まれると言って、そのとおりに60分から80分の間に得点を重ねることができました」
──3試合終わって、リズム、プレーで、手応えのある部分と課題は?
「今、うまくできているのは、ディフェンスしながらアタックに切り換えることです。相手がミスした時に陣地を取るのか、攻めていくのか徹底できています。今後の課題はトライを獲るチャンスがあれば、そこで怖気付かないことです。パスかキックか分かっていないところがあります。もしくは、相手陣22mに入って、焦ってクイックでボールを出してしまうところです。本来は、相手にプレッシャーが掛かる場面ですが、実際にトライライン前のラックからボールを出せない。今日、良かったのは、ボーナスポイントを取って、まだ改善できることが何なのか分かったことです」
姫野和樹キャプテン
「結果としてはボーナスポイント取ってハッピーでしたが、内容としてはセットプレーで反省点が多いです。どう改善していくか、ゲームの中で改善できました。より、チームとして成長していけるよう、今後ともやっていきたいと思います」
──後半、修正できたのは?
「一人一人の修正ができたからだと思います。後半は選手が理解して、80分間ハードワークしてくれたのが大きいです。ブレイクダウンのところ、ちょっとレイジーでしたので、しっかり修正しようとした結果でした。セットプレーでフッカーから細かい指示が出て、スクラムはしっかり対応できました」