トップリーグ 2017-2018 第1節 レポート(東芝 20-0 NEC)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第1節
2017年8月19日(土)16:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 20-0 NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセルHC(右)、瀧澤キャプテン

NECグリーンロケッツのラッセルHC(右)、瀧澤キャプテン

ピーター・ラッセル ヘッドコーチ

「残念です。我々はプレシーズンで今年は良いビルドアップをしてきたのですが、トップリーグのディフェンスレベルではなかったし、トライの機会をモノにすることができませんでした。後半は強さを取り戻したが、トライチャンスで取りきれませんでした。でも、瀧澤が前向きな言葉を言ってくれたので、次のゲームで生かしていきたいと思います。東芝さんは、力を入れていたし、ディフェンスもハングリーでした。東芝さんの後半に相手を引き離す方法を学んで、来週のコーラ戦に向けて準備したいと思います」

──90分近く空いた状態をどのようにとらえたか?

「我々はゲーム再開を5時55分に聞きました。身体を温かく保つことと、水分補給をしっかりすることに留意させました。第二の機会が得られると、気持ちを切らさないことが大切でした。幸い、選手がテンションを上げてくれました」

瀧澤直キャプテン

「ゲームに関しては、東芝さんのプレーヤーは、僕たちも予想していたとおり、奇をてらうことなく真っ向勝負をしてきました。ラグビーの本質のところ、タックルミスなどの差で、20対0という得点になったかと思います。0でしたが、スコアを重ねるチャンスはありました。ただ、0はショックというか、厳しいものがありました。東芝さんのディフェンスを褒める部分もあるし、しっかり反省するべき点は反省したいと思います。
開幕戦を素晴らしい秩父宮の環境でさせていただき、感謝します。途中、雷雨のため1時間以上も待って、引き続き応援してくださった両チームの観客の皆様にも感謝申し上げます。もう、誰もいないんじゃないかと思いました。難しいメンタルでしたが、後半も同じような環境でできたのは、良かったと思います」

──中断中はどのように過ごしたのか?

「初めは30分後に判断するという話でしたが、その後さらに30分後という話になりました。コーチの言葉を聞いて、まずはリカバリーに集中しました。あのままだと、レギュレーションでウチの負けが決まっていたらしいので、もちろん、やる気持ちで、1回負けたと思って準備しました。良い準備とは言えないけれど、悪くはなかったと思います」

──1時間以上も空くと、どのくらい大変なのか?

「初めてのことだったので、これがラグビー、という感じでした。スタッフが準備してくれて、ジャージの替えもありました。僕は替えませんでしたが、人それぞれでした。ちょっと長かったので、チームでしっかり集まって、レストのチャンスと切り換えて、マインドセットはできていました」

──稲妻はどう影響したのか?

「怖くはなかったです。中止とか延期とかが頭をよぎったのは、正直、ありましたが、後半は7点差以内にどう持っていくかという判断もしていました」

東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、湯原バイスキャプテン

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、湯原バイスキャプテン

瀬川智広監督

「東芝にとっての開幕戦で、春からやって来たスタンディングラグビーをしたかったのですが、NECさんのディフェンスに、なかなか得点させてもらえませんでした。しっかり反省して、もっと躍動感あふれるプレーをしたいと思います。中5日間しかないが、NTTコミュニケーションズ戦に備えたいと思います」

──あの90分近くをどんな事を考えて過ごしたのか?

「東芝のスタッフは雷雨を予測していました。協会とのやりとりから、中断とそれ以後の再開はスタッフの頭に入っていました。30分後に判断すると聞いていたが、中断が決まってからのトレーニングメニューをコーチ、スタッフは共有していました。インターナショナルのセブンズでは、結構ああいうことがあるので、分かっていました。ただ、選手は集中するのは難しかったと思います」

──前半で終わることもあり得たが?

「ボーナスポイントが欲しいなと思っていましたので、再開は複雑な気持ちでした」

──ゲームプランとして、あらかじめリードしておきたいというのはあったのか?

「スタッフに雷の情報を入れてくれ、と言ってあって、比較的慌てずに対応できました」

──ディフェンスが完璧だったが?

「去年はディフェンスで受けてしまって、なかなかボールを取り返すことができませんでした。今年は前へ出ようとなって、結果失点しなかったのは良かったです。さらに、今後も強化したいと思います」

──率直な感想は?

「当然、日本一を目指していますので、NECさんに白星スタートをさせてもらいましたが、優勝するためにはやりたいラグビーの浸透はまだまだです。これからが大変で、これからの試合が大切になってきます」

湯原祐希バイスキャプテン

「春から立ってボールを動かすことにフォーカスして来たが、NECさんが良いディフェンスで、なかなか立っていられませんでした。中5日ですが、しっかり修正して準備したいと思います」

──雷の中断を考えて、選手間で前半から取っていこうと言っていたのか?

「前半から自分たちで取りに行こうとゲームに入っているので、雷は関係ないです。ただ、雨の予報でしたので、ボールを濡らしたりして練習してきて、慌てずに対応できました。中断の間は、リスタートの時間が決まっていなかったので、身体を冷やさないようにしていました」

──ハーフタイムは?

「最初は雷が鳴っていたので、30分経ったら終わってしまうと思っていましたが、判断までの時間が延びて、瀬川さんが『これはやるぞ』と言ってくれたので、パニックにならずに準備できました」

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